配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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研究実績の概要 |
2020年度はIn vitroの抗血液型抗体産生定量モデルにおけるリンパ球サブセット解析予備実験を行なった。健常人対照末梢血からPBMCを分離し我々が設定した条件(2.5%ヒトAB血清, rIL12,rIL15添加AIMV培地)で培養しフローサイトメトリー(FCM)解析条件設定を行った。各々CD3,CD4,CD8をT細胞、CD19,CD20をB細胞、CD38,CD138を形質細胞マーカーとして解析するための染色・FCM実施の至適条件を検討した。更にPD-1,PD2,PD-L1,PD-L2,CTLA4を共刺激因子マーカー、CD25,FoxP3をTreg, IL-10,CD5,CD1dhi,TIM1,IL-10をBregマーカーとしFCM実施のしてき条件を検討した。T,B細胞条件設定は順調に進んだが、共刺激因子、Treg,Breg染色とFCM条件設定には既存論文報告条件を参考にしたがヒト末梢血では対象細胞数が少なく再現性を持って条件設定することがかなり困難であることがわかった。上記と並行しABO血液型不適合腎移植患者からリンパ球供与を受けるための研究計画書、患者説明同意書を作成し本学倫理委員会の審査承認を受けた。 2021年度は患者から同意を得て末梢血を採取し上記の健常人検体で設定した条件下での細胞解析を開始したが、免疫抑制療法を受けている患者の抹消血リンパ球数は極端に少なく、十分な解析が行えない患者も多数おり、解析に難渋した。 さらに2021、2022年度には当施設所有のフローサイトメーターが複数回故障し、経費と時間(コロナ禍の影響もあり修繕業者の依頼にも相当な時間が経過)をかけて修繕したにも関わらず、再び故障を繰り返し、研究遂行が何度も中断せざるを得なかった。 修繕費用と時間の関係で研究期限内で結果を出すことが困難な状況となり研究費執行の期限を1年間延期申請して現在に至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
T,B細胞FCM実施の条件設定は順調に進んだが、共刺激因子、Treg,Breg染色とFCM条件設定には既存論文報告条件を参考にしたがヒト末梢血では対象細胞数が少なく再現性を持って条件設定することがかなり困難であることがわかった。 2021年度は患者から同意を得て末梢血を採取し上記の健常人検体で設定した条件下での細胞解析を開始したが、免疫抑制療法を受けている患者の抹消血リンパ球数は極端に少なく、とくに共刺激因子、Treg, Bregについては十分な解析が行えない患者も多数おり、解析に難渋した。 さらに2021、2022年度には当施設所有のフローサイトメーターが複数回故障し、経費と時間(コロナ禍の影響もあり修繕業者の依頼にも相当な時間が経過)をかけて修繕したにも関わらず、再び故障を繰り返し、研究遂行が何度も中断せざるを得なかった。 修繕費用と時間の関係で研究期限内で結果を出すことが困難な状況となり研究費執行の期限を1年間延期申請して現在に至った。
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