• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

運動が夜間多尿に与える影響とその病態に基づいた治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09577
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

木内 寛  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70403053)

研究分担者 岡田 紘一  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30845194)
関井 洋輔  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70824770)
稲垣 裕介  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (80804400)
竹澤 健太郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90648015)
福原 慎一郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20609870)
野々村 祝夫  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30263263)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード夜間多尿 / 一酸化窒素
研究開始時の研究の概要

夜間頻尿は罹患率が高く、下部尿路症状の中で最もQOLを低下させる。夜間頻尿の大多数は夜間多尿であるが、抗コリン剤などの既存の治療効果は乏しく、新規の治療戦略が切望されている。夜間多尿の治療を考える上でモデル動物による基礎実験が欠かせないが、未だ夜間多尿動物モデルは確立されていないなかった。我々は新規の夜間多尿モデルを用いて、夜間多尿の分子メカニズムを解明し、創薬を最終目標とする。現在の夜間多尿の治療に最も効果的な治療は、「運動」である。私達は運動がもたらす尿生成の日内変動の分子メカニズムを解明すべく、「βアドレナリン交感神経の亢進と免疫担当細胞の関与」という新しい観点からその病態に迫る。

研究成果の概要

我々は夜間多尿のメカニズムの解明と分子メカニズムに基づいた新規治療法の開発をすべく基礎実験を行った。夜間多尿モデルマウスに運動負荷を与えると、安静群と比較して、夜間排尿率が優位に低下していた。運動群で尿中NOxが優位に上昇しており、運動によりNOが上昇することで、夜間排尿率が改善していることがわかった。次にNOを抑制すると運動しても夜間排尿率が改善しないことがわかった。運動による腎RAS系の変化を調べたところ、運動すると腎RAS系の抑制が認められた。以上のことより中強度の運動は腎RAS系を抑制し、NOの発生を増加させることで、夜間多尿を改善させることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

夜間多尿は夜間頻尿全体の約6割を占める原因となっているが、その分子メカニズムはよくわかっておらず、治療法も確立していない。今回、中強度の運動が夜間多尿を軽減することがわかった。その分子メカニズムとしてNOが中心的な役割をしているということもわかった。運動そのものは薬物療法と異なり、大きな副作用もなく手軽に自分で行うことができることを特徴とする。夜間多尿に対する運動療法はすぐにでもできる治療法であり、さらに分子メカニズムをも解明した社会的意義は大きいと考える。今後はさらにこの研究を発展させ、ヒトに対する効果をみることを予定している。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi