研究課題/領域番号 |
20K09578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤澤 正人 神戸大学, 医学研究科, 教授 (30243314)
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研究分担者 |
重村 克巳 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (00457102)
青井 貴之 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (00546997)
石田 貴樹 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (10771850)
千葉 公嗣 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (40533766)
佐藤 克哉 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (10961766)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Leydig細胞 / iPS細胞 / テストステロン / 分化誘導 / 免疫隔離 / アルギン酸ビーズ / LOH症候群 / NR5A1 / Tet-OFF / エレクトロポレーション / 免疫隔離デバイス / Testosterone / iPSc |
研究開始時の研究の概要 |
現在、加齢男性性腺機能低下症 (LOH症候群)の患者に対する治療は対処療法であるアンドロゲン補充療法(ART)が中心であるが、ヒトiPS細胞由来Leydig細胞を移植することでテストステロンの自己分泌能が改善し、根本的な治療になると考えられる。臨床応用を見据えると、現方法での自家iPS細胞から分化誘導を行い移植を行うまで比較的長期の時間を要するというデメリットを克服し、質の高い安定した細胞を供給するため、免疫隔離処置を施したLeydig細胞を作製し、移植することで医療コストの大幅な削減や治療期間の大幅な短縮が実現できる可能性がある。
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研究成果の概要 |
本研究では、ヒトiPS細胞由来Leydig様細胞にトリプシン処理を施して培養皿から剥がし、これをアルギン酸ビーズに包埋することで、培養皿上でテストステロンを分泌させることに成功した。つまり、移植用の免疫隔離デバイスに細胞を包んだ状態で、テストステロン分泌能が維持されていることをin vitroで確認した。 次に、この細胞をポリエチレンテレフタラート(PET)製の人工膜に貼り付け、これをメスの免疫不全マウスの皮下へ移植したところ、血清テストステロン値が上昇した個体を認めた。テストステロン産生能を有するLeydig様細胞を移植することにより、モデル動物の血清テストステロン値の改善効果を証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ヒトiPS細胞由来Leydig様細胞を免疫隔離デバイスへと包埋する技術をin vitroで確立した 。さらに、免疫不全動物の皮下へと細胞を移植することで血清テストステロン値が上昇することに成功した。この技術は、加齢性男性性腺機能低下(LOH)症候群の患者への将来的な再生医療として、細胞移植治療に応用できると考えられる。
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