研究課題/領域番号 |
20K09580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 福井大学 (2022) 宮崎大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
寺田 直樹 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60636637)
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研究分担者 |
賀本 敏行 宮崎大学, 医学部, 教授 (00281098)
向井 尚一郎 宮崎大学, 医学部, 准教授 (10315369)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 前立腺癌 / PDX / HGFマウス / PDXモデル / 骨転移 / ゼノグラフト / HGF |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺癌におけるHGF-METシグナルは、前立腺癌の骨転移に関与し、TTSPを中心とするHGF活性化酵素の調整によりその形成や増大が制御されている、という仮説を考えた。この検証に際して、METのリガンドであるHGFは、マウスとヒトで相同性が無く、通常の免疫不全マウスではその阻害薬の有効性の評価が困難であるということが障壁であった。そこでHumanaized HGF SKIDマウス(以下ヒトHGFマウス)を用いた前立腺癌モデルを作成し、 HGF活性化酵素を標的とする薬物の投与実験を行うことで、MET阻害薬よりも副作用の少ない新規治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
新らに樹立したヒトHGF産生能を持つHumanaized HGF SKIDマウスに、以前より樹立してきた前立腺癌Patient derived xenograft(PDX)であるKUCaPを移植し、HGF-METパスウェイを標的とする新規転移性前立腺癌治療法の開発を目指した研究を計画したが、Humanaized HGF SKIDマウス繁殖が困難であった。そこで、ドキシサイクリン投与でHAI-2を発現する腎癌細胞株である786-O-HAI-2を用いて、MET阻害薬とHAI-2の強制発現の併用により腫瘍増殖抑制効果が増強することを示し、今後の前立腺癌細胞における研究へとつながる結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨転移を有する前立腺癌患者の予後は不良であり、新たな骨転移治療法の開発は急務である。METは前立腺癌骨転移で発現が高く、骨転移を有する前立腺癌患者に対するMET阻害薬の有効性が報告されたが、副作用の多さもあり、現時点では臨床での使用には至っていない。今後、前立腺癌におけるMET-HGFパスウェイを標的とした治療が開発されれば、骨転移を有する予後不良な前立腺癌患者に対して多大なる恩恵を与えることができ、社会的意義が高い。
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