研究課題/領域番号 |
20K09583
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
堀田 祐志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (90637563)
|
研究分担者 |
木村 和哲 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00423848)
家田 直弥 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (00642026)
片岡 智哉 千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (20737928)
中川 秀彦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (80281674)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 光応答性NOドナー / 難治性ED / NORD-1 / 赤色光 / 神経性ED / 糖尿病性ED / 勃起不全 / 神経障害 / 糖尿病 / 光 / 一酸化窒素 / NOドナー / 光制御 / ED / 難治性 / 動物 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病や前立腺全摘手術後の患者では、NO産生能が低下しPDE-5阻害薬の効果が低い。これらの患者には、NO補充療法が有効と予想されるが全身への副作用から実用には至っていない。これまでに我々は光応答性NOドナーに着目し、光照射で勃起現象を制御できないか検討を進めてきた。最近では組織透過性が高い赤色光に応答するNOドナーである「NORD-1」の開発に成功した。本研究では、難治性EDモデルを用いて赤色光応答性NOドナー「NORD-1」と光照射がED 治療として有用か明らかにすること、ナノ化技術を応用し軟膏製剤化を成功させること、の2点を目的とする。
|
研究成果の概要 |
糖尿病や前立腺全摘手術後の患者では、一酸化窒素(NO) 産生能が低下しているため既存の勃起不全(ED)治療薬であるホスホジエステラーゼ5 阻害薬の効果が低いことが報告されている。これまでに我々は光応答性NOドナーに着目し、光照射で勃起現象を制御できないか検討を進めてきた。本研究では、神経性EDモデルと糖尿病性EDモデルを用いてNORD-1の有効性を検討した。その結果どちらのモデルにおいてもNORD-1と赤色光照射によって勃起機能が改善することを明らかにした。今回の研究成果から、難治性EDに対して光応答性NOドナーが有効である可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺全摘手術後や糖尿病などで併発する勃起不全(ED)は既存の治療薬では十分な効果が得られにくい。本研究では難治性のEDモデルを用いて、赤色光で制御可能な一酸化窒素(NO)ドナー「NORD-1」の有効性を検討した。前立腺全摘手術後のEDを模倣した海綿体神経障害性EDモデルと糖尿病性EDモデルを実験に用いた。どちらのEDモデルもNORD-1を投与し赤色光を照射したところ勃起機能の改善が見られた。このことから難治性EDモデルにおいてNORD-1を用いた光照射によるED治療が可能であることが示された。本研究は光制御可能な薬剤のヒトED治療への応用を目指した基盤となる成果が得られたと考えられる。
|