研究課題/領域番号 |
20K09588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
近藤 幸尋 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (80215467)
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研究分担者 |
木村 剛 日本医科大学, 医学部, 教授 (20234354)
大林 康太郎 日本医科大学, 医学部, 助教 (30857579)
鈴木 康友 日本医科大学, 医学部, 准教授 (90297911)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | genitourinary cancer / circulating tumor cell / fluidic chip device / 新規流体チップデバイス / 循環腫瘍細胞 / 前立腺がん / 尿路上皮癌 / 腫瘍マーカー / 流体チップデバイス / 前立腺癌 / 腎細胞癌 / 新規流体チップ / 泌尿器腫瘍 / 新規流体チップ デバイス |
研究開始時の研究の概要 |
尿路腫瘍はバイオマーカーが前立腺癌のPSAのように確立されたものから、腎細胞癌や尿路上皮癌のように存在すらないものがある。本研究は新規流体チップディバイスを用いて、このディバイスに前立腺癌、腎細胞癌および尿路上皮癌の細胞膜抗原に対する抗体をあらかじめ処理することにより、循環がん細胞を効率よく捕捉するものである。補足された循環がん細胞数は、抗がん剤の治療マーカーになる。加えて補足されたがん細胞を解析することにより、治療後のがん細胞の形質転換などの解析も可能となる。 以上より新規流体チップディバイスを用いた新規の循環ガン細胞解析により新規バイオマーカーの確率を目指すものである。
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研究成果の概要 |
新規流体チップディバイスを用いて前立腺癌細胞株(PC3とLNCaP)における抗原発現の確認と細胞捕捉実験を行った。捕捉率は、PC3で83.82%、LNCaPで75.78%の捕捉率であり前立腺癌細胞株で高い捕捉率が実証された。また未治療転移性前立腺癌患者より末梢血2mLを採取し、chip内を通過させ、CTCsの捕捉に成功した。捕捉されたCTCsは各種蛍光免疫染色を施した後、蛍光顕微鏡で観察を行った。本条件で尿路上皮腫瘍および腎細胞癌でも同様に培養細微を用いて検討したが、捕捉率は前立腺癌より低率であった。それを反映して臨床検体でも2mLの血液では十分に捕捉することができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本新規流体ディバイスはとても簡易システムであり安価である。また循環腫瘍細胞は癌治療に関してのマーカーになりうるものである。前立腺癌においてはPSAという腫瘍マーカーが存在するがその他の尿路上皮癌や腎癌では、明確な腫瘍マーカーが存在します。その点で本ディバイスを用いることにより新規腫瘍マーカーとなり、捕捉した細胞を解析することにより治療手段を選択可能にするものである。よって簡易で安価なこのディバイスが、広く臨床に応用される期待が高いものである。
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