研究課題/領域番号 |
20K09593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平田 哲也 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (30431860)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / 上皮 / エストロゲンレセプター / 子宮内膜症上皮 / 炎症 / EMT / マウス子宮内膜症モデル / 上皮細胞 / 悪性化 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮内膜症病変を用いた網羅的遺伝子解析、メチル解析、プロテオーム解析などの網羅的解析なども行われているが、上皮成分、内膜症成分が適切に分離されていないことで、その病因、病態の本質に迫ることができていないのが現状である。我々は、子宮内膜症上皮細胞の分離培養と純化に成功し、またその網羅的遺伝子解析を行った。この研究基盤を用い、現在、子宮内膜症の病態および悪性化のメカニズムについて、既に抽出された様々な候補分子をターゲットして研究を進めていく。
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研究実績の概要 |
子宮内膜症上皮の分離培養に成功し、不死化細胞を樹立することで子宮内膜症上皮細胞にフォーカスした研究が可能となった。今回は、エストロゲンレセプターのリン酸化が卵巣子宮内膜症の上皮で活性化していることを明らかにした。このエストロゲンレセプターのリン酸化は、エストロゲンを介さずにエストロゲンレセプターを活性化する役割があり、特に乳癌の領域で研究されている。卵巣子宮内膜症におけるエストロゲンレセプターのリン酸化は、子宮内膜、深部子宮内膜症と比較し、有意にそのリン酸化レベルが高いこと。蛍光二重染色により、エストロゲンレセプターのリン酸化とMAPKのリン酸化が高頻度に共局在していることがわかった。また、培養細胞を用いた検討により、エストラジオールにてエストロゲンレセプターのリン酸化が活性化すること、TNFaでもエストロゲンレセプターのリン酸化が活性化することを明らかにした。子宮内膜症におけるエストラジオール濃度は高濃度であることが報告されていることから、エストロゲンレセプターのリン酸化レベルを活性化し、エストロゲンレセプターを介する経路が活性化している可能性がある。今回、子宮内膜症における研究成果としては、我々の知る限り初めての知見である。現在、論文投稿準備中である。また、子宮内膜症上皮の網羅的遺伝子解析によって候補となった遺伝子について、子宮内膜症上皮を用いた検討を行い、現在はマウスモデルによる検討を行っている。また、子宮内膜症と子宮内膜の上皮におけるある分子の発現パターンの違いを明らかにしており、それについても論文として投稿準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
3年間を通して考えた場合に、当初の予定より、COVID19の感染状況や物品の供給不足などの点で、研究の進行に遅延が生じているため、研究費の繰り越しを行っている。今年度中に論文投稿なども進め、予定のところまで完遂する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
3年間を通して考えた場合に、当初の予定より、COVID19の感染状況や物品の供給不足などの点で、研究の進行に遅延が生じているため、研究費の繰り越しを行っている。今年度中に論文投稿なども進め、予定のところまで完遂する予定である。特に得られた結果から新規の研究計画を考案し、部分的に開始している。
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