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2光子顕微鏡による胎仔ミクログリアが仔の成長発達に及ぼす影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K09599
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

谷村 憲司  神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (80593988)

研究分担者 山田 秀人  神戸大学, 医学研究科, 非常勤講師 (40220397)
笹川 勇樹  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40815304)
出口 雅士  神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (50403291)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード炎症 / 発達 / 妊娠 / 胎児 / 母体低栄養 / 母体過栄養 / 胎児中枢神経発達 / 胎児ミクログリア / 母体ストレス / 栄養障害
研究開始時の研究の概要

妊婦さんのウイルス感染や栄養失調・過多などの異常な栄養環境が胎児に悪影響を与え、生まれてきたお子さんに発達障害や精神疾患を起こす原因になることが知られています。一方、中枢神経の中に存在し、外敵から中枢神経を守る働きを担う細胞(免疫細胞といいます)の一つであるミクログリアは神経細胞と神経細胞の繋がり(シナプスといいます)を整理・整頓することで正常な神経回路を作る働きがあると考えられています。私たちはこの研究により妊婦さんに起こった炎症や栄養環境の異常が胎児のミクログリアにどのような影響を与え、そして、生まれてくるお子さんの発達を障害するのかというメカニズムを解明したいと考えています。

研究実績の概要

妊娠中の母体の感染症や飢餓、過食などによる様々な胎児へのストレスがその児の自閉症などの発達障害、統合失調症などの精神疾患のリスクを上昇させることが知られています。脳を構成する細胞の一つであるミクログリアという細胞は、胎児期の早い時期に脳に定着して外敵から胎児の脳を守る働きをしていると考えられいます。さらに、ミクログリア細胞は、中枢神経が発達する過程で神経細胞の間の余分な連絡を断ち切ることによって適切な神経回路を作り上げることを可能にしています。本研究では、妊婦マウスがウイルス感染などの炎症や飢餓・過食などのストレスにさらされている状況を人工的に作り出し、2光子顕微鏡という特別な顕微鏡を使って生きた胎児マウスや思春期マウスのミクログリアの動きをリアルタイムに観察することで母体へのストレスが児の脳に及ぼす影響をミクログリアに焦点を当てて解明しようとしています。これまでにウイルス感染が起こった状態を人工的に作り出した妊娠マウスでは、何の処理もしていない正常な妊婦マウスと比べて胎児ミクログリアの動く速さは早くなっていましたが、生後10日目のマウスでは、逆にウイルス感染疑似母親マウスから生まれたマウスで遅くなっていることが分かりました。また、ウイルス感染疑似妊娠マウスではその胎児マウスの神経細胞の突起が正常妊娠マウスの胎児のそれより長く、神経細胞の本体がより小さくなっていいました。これらのことより母親の炎症によるストレスが胎児のミクログリア細胞の動きや形に変化を引き起こすことで神経回路の形成に影響している可能性があることが分かりました

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

モデルマウス作成がうまくいかず、進捗が停滞している。

今後の研究の推進方策

ウイルス感染疑似妊娠マウスについての検討をより進め、同時に飢餓モデル妊娠マウスや過食モデル妊娠マウスを作成し、同様の検討を行う。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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