研究課題/領域番号 |
20K09600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
黒崎 創 鳥取大学, 医学部, 講師 (70464295)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腫瘍溶解性ウイルス / がんウイルス療法 / 抗腫瘍性増強 / 遺伝子改変 / 遺伝子治療 |
研究開始時の研究の概要 |
現状の腫瘍溶解性ウイルス療法ではウイルスの全身投与での治療適応は困難とされ、米国で認可された腫瘍溶解性ヘルペスウイルスT-VECも悪性黒色腫への直接投与のみが適応となる。投与部位以外の腫瘍にウイルスを到達させることは困難であり、ウイルスが到達できない腫瘍への治療効果は大きく抑えられることが想定される。しかし、本研究の遠隔感染形質強化型ワクシニアウイルスを用いれば、投与部位の腫瘍組織からEEV形態を産生・放出することで、全身各所の腫瘍に対してもウイルスを到達させその治療効果を発揮することが可能になる。
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研究成果の概要 |
遠隔感染形質強化型ワクシニアウイルスを多く産生しうる変異株を作製し、特に形態学的な特徴と中和抗体からの回避能力などの機能解析、評価方法を確立することができた。精製においては堅牢な工程と品質管理法が確立できたため、より再現性高く均一な品質のウイルスをマウスへ投与することが可能となった。in vivoにおいては血中滞留性の増加、担癌モデルマウスでの腫瘍部への感染の拡大傾向が観察され、治療効果の増強が示唆された。変異株の大元となるMDRVVについては論文として報告し、本研究によって蓄積された遠隔感染型ミュータント実験及び上記の明らかにされた内容についても現在特許取得に向けて進行中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状の腫瘍溶解性ウイルス療法ではウイルスの全身投与での治療適応は困難とされ、米国で認可された腫瘍溶解性ヘルペスウイルスT-VECも悪性黒色腫への直接投与のみが適応となる。投与部位以外の腫瘍にウイルスを到達させることは困難であり、ウイルスが到達できない腫瘍への治療効果は大きく抑えられることが想定される。しかし、本研究の遠隔感染形質強化型ワクシニアウイルスを用いれば、投与部位の腫瘍組織からEEV形態を産生・放出することで、全身各所の腫瘍に対してもウイルスを到達させその治療効果を発揮することが可能になる。
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