研究課題/領域番号 |
20K09604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
木村 麻衣 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30812333)
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研究分担者 |
吉元 千陽 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00526725)
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40178330)
川口 龍二 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50382289)
河原 直紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70623495)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | HNF-1beta / 卵巣明細胞癌 / GSK-3beta / ミトコンドリア / 代謝 / NF-κB / 合成致死 / HNF1β |
研究開始時の研究の概要 |
我々は卵巣明細胞癌の特徴的な性質(HNF-1β異常高発現)に着目し、このタンパクが異常高発現しているときにだけ特異的に作用する「合成致死」候補遺伝子を細胞周期、DNA損傷応答および脱ユビキチン化に関わる遺伝子を中心に探索する。これによって新規治療法を確立し、安全性・有効性を確認するための前臨床試験を行う。近い将来、人類はがんを克服する時代を迎えることになると予想されるが、これには多角的な治療戦略を駆使することが必須であると考える。従って、本研究は治療方法の選択肢を広げることとなり、がん克服へ寄与することが出来ると考える。
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研究成果の概要 |
卵巣明細胞癌はHNF-1beta(hepatocyte nuclear factor-1beta)過剰発現が特徴的である。HNF-1beta過剰発現が細胞代謝に与える影響を詳細に評価するために、阻害薬スクリーニングを行った。その結果、HNF-1beta高発現の細胞株特異的に作用する阻害薬Xを同定した。HNF-1betaの干渉下に阻害薬Xを加えると著明に細胞増殖が低下した。HNF-1betaの下流にGSK-3betaが位置していることを以前報告しており、TOV-21Gに対し、GSK-3betaを干渉した後、阻害薬Xを投与したところ、同様に細胞増殖抑制効果を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、阻害薬X投与が、現在難治性とされている卵巣明細胞癌に対する有効な治療の可能性があると示された。
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