研究課題/領域番号 |
20K09674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
橋本 周 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (30570949)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 時間制限給餌 / 卵母細胞 / 生殖能力 / サーカディアンリズム / マウス / 時間制限のある食物アクセス / 胚盤胞 / 活性酸素 / コレステロール / クロノニュートリション / 給餌時間制限 / 朝食抜き |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では高カロリーの餌と給餌時間を制限して飼育したマウスを使用して外部環境と生体の時間 的不適合が生殖能力に及ぼす影響を明らかにする。食習慣の乱れにより引き起こされる時計遺伝 子の発現リズムの乱れと不妊との関連性を明らかにする。原因不明に分類される不妊症のうち、生活 習慣に起因する不妊は生活習慣の改善により克服できる可能性を提示する。
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研究成果の概要 |
餌の種類(NC:脂肪分12%とmHCD:脂肪分31%)が雌マウスの生殖能力に及ぼす影響を調べた。mHCDを与えたマウスは、NCを与えたマウスに比べ、排卵数が多かった。一方、餌へのアクセスを時間制限してNCを与えたマウス(NT)では正常受精卵数あたりの胚盤胞への発育が他と比較して有意に低下した。また、卵子内の活性酸素種は、時間制限アクセスおよびNC群で増加した。卵巣組織全体のトランスクリプトーム解析により、4群間でコレステロール代謝に変化が見られた。時間制限アクセスは、NC群とmHCD群の双方で血清LDLコレステロール値を低下させた。NTマウスでは、自由アクセスに比べ、閉鎖卵胞数が増加した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常の栄養状態でのカロリーの過剰摂取は、生殖能力に悪影響を及ぼすことが分かっています。TRFは、肥満化することなくマウスの健康を維持するために開発されました。一方、TRFはカロリーの蓄積を抑制し、カロリーの消費を促進することで、生活習慣病のリスクを低減することが示されています。従って、普通食とTRFを併用すると、コレステロール値が低下し、卵子の質の低下につながる可能性もある。
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