研究課題/領域番号 |
20K09690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
神前 英明 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (10402710)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / NADPHオキシダーゼ / DUOX1 / 上皮細胞 / NADOH酸化酵素 / 上皮由来サイトカイン / NADPH oxidase / IL-33 / TSLP / サイトカイン / NADPH |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球性副鼻腔炎は、著明な好酸球浸潤と多発性・再発性の鼻茸形成を特徴とし、2015年に難病指定された原因不明の難治性疾患である。手術を行っても再発することが多く、ステロイド以外に有効な薬物療法がない。本研究において、外来環境因子(抗原やウイルス)による上皮の細胞ストレスが、この疾患にかかわる可能性があると考えて、細胞ストレスにかかわる因子とその制御を調査する。
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研究成果の概要 |
上皮由来サイトカイン産生にかかわるDUOX1のメカニズムについて検討した。上皮細胞へのダニ抗原やATPの刺激では、DUOX1は速やかに誘導された。濃度依存性にDUOX1の発現は増加した。また、抗原刺激によるTSLP, IL-25産生もDOUX1の誘導と相関していた。好酸球性副鼻腔炎の鼻茸上皮細胞におけるDUOX1の発現は低下していたが、ダニ抗原刺激では、DUOX1の誘導は、タンパク、mRNAのレベルで増加がみられた。抗原が上皮細胞に及ぼす刺激(障害)によりDUOX1を介した上皮由来サイトカインの誘導が認められた。好酸球性副鼻腔炎の病態にも影響を及ぼしている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DUOX1が好酸球性副鼻腔炎の悪化に関与していることが分かった。これにより、環境ストレスが病態の悪化に寄与していることが想定され、新たな治療開発につながる可能性を見出した。
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