研究課題/領域番号 |
20K09692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
福原 隆宏 鳥取大学, 医学部, 准教授 (80403418)
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研究分担者 |
片岡 英幸 鳥取大学, 医学部, 教授 (00224436)
上原 一剛 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (10324998)
森崎 剛史 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30817812)
松田 枝里子 鳥取大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (40569274)
有井 士郎 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (80222751)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 声帯 / 音声 / 超音波 / 音声解析 / 振動解析 / 超音波ドプラ法 / FFT解析 / 超音波ドプラ / 音声障害 / 超音波検査 / 声帯振動 / 声帯病変診断 / 声帯病変 / 超音波ドプラ解析法 / 声帯振動解析 / 喉頭癌 / 声帯疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、超音波ドプラ法によって左右の声帯振動を直接解析し、非侵襲的に声帯病変の良悪性診断をする新手法の開発である。声帯の病変は声に影響を及ぼすにもかかわらず、これまで声の分析によって声帯病変の良悪性診断をおこなうことは難しかった。そこで私たちは、非侵襲的である超音波を使用し、体表よりドプラ法によって左右声帯の振動を分析するという手法を考案した。超音波診断装置は任意部位にフォーカスできるため、ピンポイントに声帯にフォーカスをおいて、精度の高い振動解析が可能と考える。声帯のがんは声帯振動に明らかな影響を及ぼしているはずであり、本手法によって侵襲のない声帯病変の良悪性診断を目指す。
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研究成果の概要 |
声帯病変の診断は、これまで喉頭ファイバースコピー検査という経鼻の内視鏡検査で行うことが一般的である。しかし内視鏡の検査は痛みや嘔吐反射が伴う。また声帯病変を内視鏡の見た目で判断することは専門医師でなければ難しい。そこで、我々は超音波による声帯振動解析で病変を診断できないかの研究を行った。超音波検査は侵襲がなく、診断プロトコルが確立できれば誰でも診断が可能になると考えた。 本研究により喉頭の振動から音声の解析を行うことが可能となった。声帯麻痺の診断までは可能である可能性が示された。しかし、声帯病変はさらに左右の声帯の細かな振動差異を検出する必要があることが分かり、新たな機器開発が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで経鼻内視鏡で行われてきた声帯病変の診断を、超音波を当てて行うことを目標とした研究である。声帯振動を超音波によって振動解析する手法は全く新しいものであり、本研究は新しい手法の確立を目指した。超音波検査は侵襲がなく、簡単に施行できるため、検診などで採用されれば、これまで見逃されてきた声帯の悪性病変も簡単に診断できると思われる。専門病院まで行かず、痛い検査も受けることなく、声の変化の原因が分かるようになる。本研究では喉の振動から声を分析するところまでの手法を確立した。左右の声帯の振動を効率的に検出するには、さらに研究と機器開発が必要であることが分かった。
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