研究課題/領域番号 |
20K09696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小川 洋 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70264554)
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研究分担者 |
錫谷 達夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40196895)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 老人性難聴 / 難聴予防 / 機能性食品 / 抗酸化作用 / 腸内細菌叢 / 可聴閾値 / ABR / ラセン神経節 / 加齢性難聴予防 / 老人性難聴予防 / 乳酸菌による難聴予防 / 聴覚障害予防 / 食品による聴覚障害予防 / サイトメガロウイルス難聴 / Lactococcus lactis |
研究開始時の研究の概要 |
老人性難聴の原因の一つに炎症や肥満など酸化ストレスは有毛細胞やラセン神経節の神経細胞を障害することが報告されている。一方われわれはいままでの研究から原因であると仮説をと共通する部分がある。この共通点に着目し、乳酸菌などの抗酸化、免疫賦活化作用を持つてている食品で聴覚障害の予防・改善が可能か否かをマウスの先天性CMV感染系、老人性難聴の系を使って解析し、その作用機序、ひいては疾患の病態生理を明らかにする。食品の聴覚障害予防効果とその作用機序を抗酸化、免疫賦活化、腸内細菌叢改善などの視点から解析し、先天性CMV感染や老人性難聴の病態生理の解明ならびに予防法を提案する。
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研究成果の概要 |
マウスを用いて、聴覚障害に対する機能性食品の効能を解析した。Lactococcus lactis 1119B1、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus delbrueckii bulgaricus、Bifidobacterium lactisの乳酸菌がマウスの加齢性難聴を予防することができるか評価した。今回用いた乳酸菌4種の死菌には加齢性難聴の発症を予防する効果は認められないと考える。しかしながら、ABRおよび蝸牛組織においては軽減効果が確認できることから、生菌であれば免疫賦活化作用が加わることで老人性難聴の発症予防効果が期待できるものと思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会において聴覚障害は社会活動の低下を招く大きな要因の一つであり、その予防法、対策方法が求められている。われわれが今回行った食品による聴覚障害予防効果とその作用機序を抗酸化、免疫賦活化、腸内細菌叢改善などの視点から解析し、老人性難聴の病態生理の解明ならびに予防法を提案することは老人性難聴の新たな予防法の開発につながり、難聴に伴う社会活動低下を軽減できる点で大きく貢献できるものと考えられる。
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