研究課題/領域番号 |
20K09707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
西尾 信哉 信州大学, 医学部, 特任講師 (70467166)
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研究分担者 |
宇佐美 真一 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10184996)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 難聴 / 内耳 / 遺伝子発現 / RNA-Seq / 聴覚 / 遺伝性難聴 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヒト内耳における遺伝子発現パターンを明らかにするとともに、有毛細胞や血管条などに特異的に発現する遺伝子に関して、難聴患者を対象にした新規原因候補遺伝子のスクリーニングを行い、聴覚の機能維持および難聴発症のメカニズムを解明することを目的とした。本研究は聴覚生理の分子メカニズムの重要な基盤として研究領域全体に活用されることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、インスブルック医科大学との国際共同研究により、ヒト内耳サンプルという非常に貴重な研究材 料を用い、次世代シークエンス解析を行うことで、ヒト内耳における遺伝子発現の網羅的解析を 行い、ヒト内耳の transcriptome を明らかにすることを目的に研究を実施した。その結果、ヒト内耳の遺伝子発現パターンを明らかにすることができた。また、得られた遺伝子発現量の情報を基に、いくつかの遺伝子に関して免疫染色との比較検討をおこなった。その結果、内耳の組織形態学的な発生段階と、遺伝子発現パターンが一致することを複数の難聴原因遺伝子で明らかにすることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりヒト内耳の遺伝子発現パターンを明らかにすることができた。また、得られた遺伝子発現量の情報をもとに、免疫染色およびin situ hybridizationの結果との比較検討をおこなった。その結果、内耳の組織形態学的な発生段階と、遺伝子発現パターンが一致することを複数の難聴原因遺伝子で明らかにすることが出来た。今までにヒト内耳発生を形態と遺伝子発現の両面から調べた報告は非常に僅かであるため、共同研究により非常に大きな科学的インパクトのある成果が得られたと考えている。
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