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SEMA7Aを介した好酸球・上皮クロストークによる好酸球性副鼻腔炎制御

研究課題

研究課題/領域番号 20K09711
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 陽平  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (00636483)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / 好酸球 / セマフォリン
研究開始時の研究の概要

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)は従来型の非好酸球性副鼻腔炎(NECRS)と比較して難治である。患者検体を用いた網羅的解析において、ECRS患者鼻茸でSEMA7Aが高度に発現していた。SEMA7Aはセマフォリンというファミリー分子の一つで免疫学的にも注目を集めている。
SEMA7Aの受容体であるintegrinβ1は上皮と好酸球の双方に発現していた。したがってSEMA7Aは好酸球そのものと上皮の双方に対して働いている可能性が示唆されている。
本研究では、「SEMA7Aを介した好酸球・上皮クロストークによる好酸球性副鼻腔炎制御」というテーマで病態解明および治療につながる成果を目指す。

研究実績の概要

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)は治療抵抗性であり、厚生労働省の指定難病である。好酸球浸潤の強い鼻茸を特徴とする。従来型の非好酸球性副鼻腔炎(NECRS)と比較して難治である。今回、患者検体を用いた網羅的解析において、ECRS患者鼻茸でSEMA7Aが高度に発現してた。さらに、興味深いことにSEMA7AはECRS患者好酸球に発現している一方で、NECRS患者や健常者の好酸球には発現していないことが判明した。SEMA7Aはセマフォリンというファミリー分子の一つで免疫学的にも注目を集めている。SEMA7Aの受容体であるintegrinβ1は上皮と好酸球の双方に発現していた。したがってSEMA7Aは好酸球そのものと上皮の双方に対して働いている可能性が示唆されている。定量PCRでECRSおよびNECRSの部位別のSEMA7Aの発現を確認したところ、NECRSでは発現を認めず、polyp>中鼻甲介>下鼻甲介で発現を認め、ECRSの主たる病変であるpolypにおいて強く発現していた。免疫染色を施行したところ、主に好酸球に発現していた。SEMA7AはECRS患者好酸球において強く発現していた一方で、NECRS患者好酸球では発現を認めなかった。ECRS/NECRSの好酸球、気道上皮の細胞株のいずれにおいてもIntegrinβ1のみが発現していた。これらの実験の確認を行うとともに、ヒト検体でも同様の確認を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床検体の収集などでやや遅れている。

今後の研究の推進方策

現状ではヒト検体も順調に集まっている。さらにデータを集積させる。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 好酸球の細胞死におけるSEMA7Aの役割についての考察2021

    • 著者名/発表者名
      小幡翔、前田陽平、他
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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