研究課題/領域番号 |
20K09712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
川内 秀之 島根大学, 医学部, 客員研究員 (50161279)
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研究分担者 |
森倉 一朗 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (00362939)
淵脇 貴史 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (10437543)
山田 高也 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (50191317)
青井 典明 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (80452556)
飯笹 久 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (80306662)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | スギ花粉症 / 舌下免疫療法 / 経口免疫寛容 / 抗ヒスタミン薬 / スギ花粉症治療米 / Th2型サイトカイン / アレルギー性鼻炎 / マスト細胞 / 免疫療法 / 気道上皮細胞 / 経口自然摂取 / マウススギ花粉症モデル / 鼻症状 / 好酸球浸潤 / 免疫学的パラメーター / 蛋白顆粒 / maternal immunization / 粘膜アジュバント |
研究開始時の研究の概要 |
アレルギー性鼻炎の病態を誘導相と炎症局所での反応相に分けて理解し、発症予防という観点からのアプローチと感作成立後の症状の緩和に向けたアプローチから、アレルゲン特異的または非特異的検討の動物実験を中心に行ってきたが、これらの研究の成果を基盤 に、日本特有の国民病と言われるスギ花粉症の発症、病態に即した治療戦略の確立を目指す。具体的な研究内容の主なものとしては、①スギ花粉症の発症・病態形成に関わる重要な因子と関連して、粘膜免疫理論を応用した免疫療法の基礎研究、②長年行ってきたスギ花粉症治療米を用いての経口投与による免疫療法のトランスレーショナルな研究とヒトでの臨床試験による免疫療法の開発である。
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研究成果の概要 |
スギ花粉症治療米を用いて,経口免疫療法あるいは舌下免疫療法の有効性につき誘導相と反応相における有効性について検討した.花粉症治療米の成分で遺伝子導入したT 細胞エピトープを含む治療米や蛋白顆粒(protein body;PB)のみを精製した成分を用いることにより経口的自然摂取もしくは舌下投与で,容量依存的に、鼻症状を低下させることができた.抗ヒスタミン薬が,細胞内シグナル伝達経路の各経路の阻害剤のみならずマウス骨髄細胞由来の肥満細胞からのTh2 型のサイトカイン産生を臨床用量で濃度依存的に抑制することを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在臨床現場で使用されている従来型の精製したアレルゲンを用いた皮下あるいは舌下免疫療法では,長期間の継続による有効性については評価されるが,B 細胞エピトープを含むアレルゲンでは,IgE 抗体との結合は回避できず,アレルギー反応による副作用に常に留意しなければならない.本研究の研究成果は,今後のスギ花粉症の予防的治療や発症後の治療における安価で有効で安全な治療薬の開発に繋がる.連結型のT細胞エピトープではなく Cryj1 およびCryj2 全領域を含む花粉症治療米から蛋白顆粒のみを抽出した腸溶カプセルも試作されておりスギ花粉症患者を対象とした安全性試験が行われる段階まで来ている.
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