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神経栄養因子を用いた顔面神経再生治療における病的共同運動の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K09714
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

山田 啓之  愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (00403808)

研究分担者 脇坂 浩之  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (30304611)
木村 拓也  愛媛大学, 医学部附属病院, 専攻医 (40792502)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード顔面神経麻痺 / 病的共同運動 / 神経過誤支配 / 再生医療 / アブミ骨筋性耳鳴 / 二光子励起顕微鏡 / Misdirection / 再生治療 / 神経栄養因子
研究開始時の研究の概要

高度顔面神経麻痺の治療は保存的治療に加え顔面神経減荷術も行われるが、治癒率は未だ低い。そこで近年、再生医学を応用した新たな治療法(再生医療)の開発が行われ、神経栄養因子投与による再生医療の軸索再生の効果が証明されてきた。一方、高度麻痺に陥ると後遺症である病的共同運動が出現し、目や口が同時に動くようになる。そのため不自然な笑顔となり患者の精神的苦痛は生涯続き、QOLは低下する。再生医療の臨床応用が期待されてはいるが、神経栄養因子投与による再生医療が病的共同運動に与える影響を検討した研究は皆無である。本研究では病的共同運動に与える影響を検討し、現行治療(減荷術)と比較検討する。

研究成果の概要

本研究では高度顔面神経麻痺モデルを用い、咀嚼運動時の患側の閉瞼運動とBlink Reflex検査で病的共同運動が出現していることを証明した。またレーザードップラ振動計を用い世界で初めてモデル動物を使ったアブミ骨筋性耳鳴の客観的評価に成功した。それらの原因であるMisdirectionの定量評価として、透明化技術を用いた二光子励起顕微鏡による3次元解析を行った。その結果Misdirection ratioは平均90.5%、Double-labeled cell ratioは平均16.45%であった。本研究によって顔面神経麻痺後遺症の基礎研究における新たな解析方法を示すことができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

顔面神経は多くの表情筋を支配し複雑で様々な表情を作る。表情は非言語コミュニケーションの1つとされ円滑な社会的生活を営むために必要である。しかし、高度顔面神経麻痺に陥るとMisdirection が生じ、眼瞼を動かすと同時に口角が動き、自然な表情が作れなくなる。また顔面神経はアブミ骨筋も支配しているためMisdirectionにより食事や閉眼時にアブミ骨筋が収縮し耳鳴が生じる。上記のような後遺症のため患者の社会的生活が損われる。本研究は顔面神経麻痺の後遺症に対する基礎研究において新たな解析方法を示すことができた。これらの方法により今後、益々後遺症克服に向けた研究が推進さると考えられる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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