研究課題/領域番号 |
20K09716
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 近畿大学 (2023) 九州大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
若崎 高裕 近畿大学, 医学部, 講師 (10608871)
|
研究分担者 |
神武 洋二郎 近畿大学, 産業理工学部, 教授 (90531963)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 頭頸部癌 / バイオマーカー / lnc RNA / 頭頸部扁平上皮癌 / 腫瘍マーカー / lncRNA |
研究開始時の研究の概要 |
頭頸部扁平上皮癌(以下 頭頸部癌)は、特異的な治療ターゲットや有用なバイオマーカー研究が進んでいない。lncRNAは発がん及び癌の進展に重要な役割を担っている報告が増えている。ANRIL、OIP5-AS1およびPANDAに注目し、解析を進める。これらのlncRNAは、細胞周期およびアポトーシス制御に関与することが明らかとなっている。頭頸部癌におけるこれらlncRNAの機能を解明し、頭頸部癌の予後、治療耐性度を予測・反映するバイオマーカーの開発、新規治療につなげたい。①頭頸部癌での作用機序②頭頸部癌の進行・再発のモニタリングや予後予測における有用性の有無を解析する。
|
研究成果の概要 |
頭頸部扁平上皮癌の発生・進化にエピジェネティックな機構が大きく関与する事が注目されており、がん進展に重要と考えられるlncRNAに注目した。頭頸部癌におけるこれらlncRNAの機能を解明し、頭頸部癌の予後、治療耐性度を予測・反映するバイオマーカーの開発につなげる研究を行った。 OIP5-AS1はCDKインヒビターp15の発現を抑制することにより細胞周期のG1期進行を促進すること、ANROCは、サイクリンB1の発現を抑制することによりG2/M期進行を抑制することを示し、論文報告を行った。また、頭頸部癌症例におけるICIおよび二次化学療法におけるバイオマーカーに関して論文発表を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部扁平上皮癌では、有用なマーカー研究が発見されていない。頭頸部癌の発生・進化にエピジェネティックな機構が大きく関与する事が注目されているが、エピジェネティック機構に深く関与しているlnc RNAは、癌の発生、進展に重要な役割を果たしていると考えており、有用なバイオマーカーの候補と考えている。我々の注目したlnc RNAであるANRIL,PANDA、OIP5-AS1 およびANROCの頭頸部癌における機能解析は進んでおらず、その機能解析を行うことで、頭頸部癌の予後、治療耐性度を予測・反映するバイオマーカーの開発につなげる成果を得た。
|