研究課題/領域番号 |
20K09722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
田浦 晶子 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (70515345)
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研究分担者 |
宮崎 浩 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (00263228)
西村 幸司 京都大学, 医学研究科, 講師 (20405765)
扇田 秀章 滋賀県立総合病院(臨床研究センター), その他部局等, 専門研究員 (20761274)
大西 弘恵 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50397634)
中島 則行 久留米大学, 医学部, 准教授 (80625468)
伊藤 壽一 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (90176339)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 微小重力 / 有毛細胞 / 弾性 / オルガノイド / 前庭 / 宇宙環境 / 平衡障害 |
研究開始時の研究の概要 |
宇宙技術の進歩に伴い、将来的には宇宙環境への人類の適応が必要である。しかし、宇宙環境での哺乳類の発生および宇宙酔いなどの平衡障害については未だ詳細が不明であり、有効な対策がないのが現状である。平衡感覚は日常生活を送るために必要不可欠な感覚であるため、宇宙での内耳前庭機能についての研究は重要課題の一つである。その為、本研究では主に内耳前庭有毛細胞に関して、微小重力に対する力学的特性を、細胞/分子レベルのバイオメカニクスに基づいた手法で明らかにすることを目的とする。本研究により、新たな重力感知機構が明らかになれば、宇宙酔いを含む動揺病の原因解明へと繋がる可能性がある。
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研究実績の概要 |
本年度はクリノスタットを用いて前庭組織を微小重力環境で培養し,その後前庭組織を分離し有毛細胞を単離した。その単離した有毛細胞について、ガラス管で吸引実験を行い、有毛細胞の弾性を検討した。その結果、微小重力環境負荷を行った有毛細胞ではコントロールと比較して、吸引開始時にやや弾性が強い傾向を認めたが、実験回数が少ないので、更なる追加実験が必要である。 また、内耳オルガノイドを作成し、その分化誘導過程で微小重力環境負荷実験を行った結果、分化誘導前期および後期において大きさおよび質量については明らかな有意差は認めなかった。またGPF陽性細胞についても検討した結果、微小重力環境負荷群においてややGFP陽性細胞が減少し、分化抑制傾向を認めたが、明らかな有意差は認めなかった。 今後の課題として, 微小重力負荷時間について,微小重力負荷時間の延長によりどのような効果があるかの検討が必要である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
免疫組織染色に使用する抗体の入手に時間がかかったため、実験全体が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
必要な試薬が概ね揃ったので、本年度に実験をまとめられると思われる。
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