研究課題/領域番号 |
20K09724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
熊井 琢美 旭川医科大学, 医学部, 講師 (00596306)
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研究分担者 |
原渕 保明 旭川医科大学, 医学部, 名誉教授 (80208686)
小林 博也 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90280867)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / 免疫療法 / 腫瘍免疫 / バイオマーカー / 免疫チェックポイント / ペプチド / ワクチン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、頭頸部癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の臨床応用を見据えたバイオマーカー開発を目的とする。具体的には、 ① マウスを用いて、腫瘍および腫瘍抗原由来のペプチドを認識するT細胞の有無と抗PD-1抗体による治療応答との相関を検討する。 ② 抗PD-1抗体で治療する頭頸部癌患者の末梢血から腫瘍抗原由来のペプチドに反応するT細胞を同定し、抗PD-1抗体の治療効果との相関・バイオマーカーとしての有用性を検討する。 頭頸部癌における免疫チェックポイント阻害薬のバイオマーカーに関する報告は未だ報告がなく、本研究が世界に先駆けた研究となる。
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研究成果の概要 |
頭頸部癌における免疫チェックポイント阻害薬のバイオマーカー探索を、患者由来の末梢血単核球や血清を用いて多角的に行った。末梢血単核球を特定のエピトープペプチドで刺激した結果、免疫チェックポイント阻害薬に反応する群では頭頸部癌関連抗原由来ペプチドへのTh1応答が有意に増強することが見出された。また複数の血清学的因子が免疫チェックポイント阻害薬のバイオマーカーとなることを見出した。さらに血清のサイトカイン/ケモカインアレイを行ったところ、複数の液性因子が治療反応性と相関することが明らかとなった。これらの因子は奏功群において有意に発現が増強しており、バイオマーカーとして有望と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果により、どのような頭頸部癌を有している患者が免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)の恩恵を得られるかが明らかとなった。この結果を生かすことで、免疫療法が有効な患者には免疫療法の遂行を、無効な患者には別の治療法の選択を迅速に提供するプレシジョンメディスンが可能となる。 さらに、同定した因子の一部は新規治療法の標的として有用と考えたてた。本研究により、免疫チェックポイント阻害薬が無効な患者に、全く異なる機序の新たな免疫療法を提供できるビジョンが示された。
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