研究課題/領域番号 |
20K09760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
北原 糺 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30343255)
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研究分担者 |
岡安 唯 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10596810)
伊藤 妙子 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (60623486)
北野 公一 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70790129)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 内耳破壊 / 前庭代償 / 前庭リハビリテーション / 免疫組織化学 / 分子生物学 / 動物行動学 / ラット / c-fos / MK801 / NMDA受容体 / 一側内耳破壊 / 化学的内耳破壊 / 自発眼振 / 頭部偏倚角 / 高齢者 / めまい平衡障害 / めまい動物モデル |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者のめまい平衡障害には、高齢者人口増加による問題に加えて、転倒、骨折、寝たきり、痴呆という負のスパイラルによる治療の難治化、医療費増大の問題をはらんでおり、早期に対策を立て、解決すべき分野である。社会的な最終目標は、高齢者のめまい平衡障害の克服と、来たる超高齢社会における医療費の削減にある。本研究により、その社会的最終目標を達成するための第一歩として、めまい平衡障害に対する前庭リハビリテーション医学に、動物モデルを用いた基礎医学的エビデンスを賦与したい。
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研究成果の概要 |
今回アルサニル酸を用いた内耳破壊法をマウスに施行した。頭部偏倚角を測定すると48時間後に最も斜頸となった。また内耳破壊48時間後には左への水平性眼振が観察できた。側頭骨HE染色ではアサニル酸による内耳破壊後、耳石の消失、炎症細胞の浸潤、細胞質の脱落を認めた。内耳破壊48時間後、破壊側前庭神経核において健側前庭神経核と比較してcFosの発現が多くみられた。 頭部傾斜、眼振、側頭骨HE染色標本、前庭神経核でのcFosの発現から、本方法で内耳破壊が可能であることが確認できた。中枢前庭系神経回路において、最初期遺伝子が神経伝達的、神経栄養的役割を持って前庭代償に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者のめまい平衡障害には、高齢者人口増加による問題に加えて、転倒、骨折、寝たきり、痴呆という負のスパイラルによる治療の難治化、医療費増大の問題をはらんでおり、早期に対策を立て、解決すべき分野である。社会的な最終目標は、高齢者のめまい平衡障害の克服と、来たる超高齢社会における医療費の削減にある。本研究により、その社会的最終目標を達成するための第一歩として、めまい平衡障害に対する前庭リハビリテーション医学に、動物モデルを用いた基礎医学的エビデンスを賦与したい。
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