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頭頸部癌における低酸素応答因子の免疫応答への影響の解析とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K09762
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小澤 宏之  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30327621)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード頭頸部癌 / 低酸素応答因子 / 腫瘍免疫 / 免疫応答 / PD-L1 / 低酸素
研究開始時の研究の概要

ヒト由来の頭頸部癌細胞株およびマウス由来頭頸部癌細胞株を正常酸素分圧および低酸素下で培養し、低酸素関連分子および免疫応答に関連する分子の発現を遺伝子レベル、蛋白レベルで解析する。さらにHIF1-α阻害薬などによる、低酸素培養下での遺伝子・蛋白発現への影響と抗腫瘍効果を評価する。
マウス由来頭頸部癌細胞株を用いて同所移植モデルを作成し、腫瘍および腫瘍周囲の免疫細胞浸潤について評価する。本モデルにHIF1-α阻害薬等を投与し、免疫関連蛋白発現や免疫応答細胞浸潤を評価する。
過去に治療を行った頭頸部癌例におけるHIF1-α、免疫応答関連蛋白や免疫担当細胞の発現を測定し、臨床情報と比較検討する。

研究成果の概要

頭頸部癌細胞を低酸素培養した結果、一部の細胞ではHIF1-αの発現が上昇し、それに伴い免疫応答を制御するPD-L1の発現も増加した。HIF1-α阻害薬を用いると、これらの発現上昇が抑制され、低酸素またはHIF1-α発現によってPD-L1発現が制御されていることが示された。手術検体におけるHIF1-αの発現とPD-L1発現の関連は現在検討中である。さらにTCGAデータを用いた遺伝子発現解析の分析から、HIF1-α高発現群ではPD-L1の発現が有意に高く、他の免疫関連遺伝子の発現パターンもHIF1-α発現により制御されている可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、頭頸部癌に対してHIF1-α阻害薬と免疫チェックポイント阻害薬と併用することにより治療効果が増強される可能性を示した。将来の新規治療を開発するための基礎的なデータとなる。これまで頭頸部癌転移において、低酸素が免疫機構に与える影響ついて検討した報告はほとんどなく、本研究は学術的な独自性が高い。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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