研究実績の概要 |
唾液腺導管癌(Salivary Duct Carcinoma: SDC )の予後予測因子や新規治療のための基礎的な研究をおこなった。多施設症例の手術病理検体を集積した。HE染色と免疫組織学的手法で脈管侵襲と転移リンパ節の節外浸潤について解析を行った。臨床病理的因子および生存率の関連を明らかにして、病理学的および臨床的予後因子について解析した。また分子生物学的な予後因子を多数のSDCの所見の集積と臨床病理学的因子の関連を解析し,SDCの病態の解明と治療に関する多くの知見が得られた。 単施設での症例集積には限界があるが,多施設共同研究で多くの症例を集積することで希少がんとしては他に例を見ない多症例での検討することで,より意義深い予後因子解析や治療標的分子の同定が可能となった. Hirai H, Okami K, et al. Prognostic value and clinicopathological roles of the tumor immune microenvironment in salivary duct carcinoma. Virchows Arch. 2023 Sep;483(3):367-379. Kohsaka S, Tada Y, Ando M, Nakaguro M, Shirai Y, Ueno T, Kojima S, Hirai H, Saigusa N, Okami K,et al. Identification of novel prognostic and predictive biomarkers in salivary duct carcinoma via comprehensive molecular profiling. NPJ Precis Oncol. 2022 Nov 4;6(1):82.
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