研究課題/領域番号 |
20K09764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
大前 恒明 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30451470)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 網膜循環 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病網膜症は、主な成人失明の原因であり、治療確立が急務である。発症の背景に網膜血流の低下があり、その低下した血流の改善をターゲットとした新たな網膜症の治療が期待されている。生活習慣に伴う糖尿病は高血圧・脂質異常症など重複合併することが多く、糖尿病網膜症の重症度と血中HDLコレステロール濃度が相関することから、網膜症の病態にHDLの関与が示唆され、HDLの網膜循環の調節因子としての可能性がある。本研究ではHDLの網膜循環への影響を詳細に検討し、網膜症の原因となる網膜循環障害の改善につなげ、将来的には2型糖尿病患者における網膜症の発症・進展を予防する集学的治療法の確立を目指したい。
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研究成果の概要 |
今回、我々は、HDLの網膜循環パラメーターへの影響を検討した。2型糖尿病患者において、血中HDL濃度と網膜循環パラメーターの間の関係に有意な相関は認められなかったが、HDLの作用であるコレステロール引き抜きと網膜循環パラメーターの中でも網膜血流速度においては、有意な差ではなかったが、傾向は認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、血中HDL濃度の網膜循環への影響を認めることができなかった。ただHDLの作用の1つであるコレステロール引き抜き能と網膜循環のパラメーターの血流速度と有意差はないが、傾向は認められた。この研究を通して、網膜循環に対する効果に関しては、HDLの濃度だけを評価するのではなく、HDL自体の作用を測定する学術的意義を示せたと考えている。
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