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レックリングハウゼン病遺伝子Nf1を応用した角膜実質透明治癒に向けた治療戦略確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K09791
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

白石 敦  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90314963)

研究分担者 林 康人  愛媛大学, 医学部, 研究員 (70314953)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード角膜実質 / ケラトサイト / レックリングハウゼン病 / バイオイメージング / 透明治癒 / 遺伝子組み換えマウス / 細胞増殖
研究開始時の研究の概要

角膜実質混濁は高度の視機能低下を招き、QOLを低下させる。実質混濁の機序は炎症反応の遷延、実質細胞(ケラトサイト)の不規則な増生と形態異常など様々である。一方、神経線維腫症I型は頻度の高い遺伝疾患である。我々は神経線維腫症Ⅰ型の上皮剥離後に上皮欠損の遷延と実質の混濁を来した症例を経験した。その原因遺伝子であるNf1をケラトサイトでノックアウト後に角膜上皮を欠損させるとヒト角膜と同様の所見を呈する。このイメージングを手掛かりにこの実質再生に必要な情報を収集し、角膜透明治癒を目指した治療法を確立したい。

研究成果の概要

角膜実質混濁は高度の視機能低下を招き、QOLを低下させる。内眼手術後や、角膜外傷後に起きる角膜実質混濁の機序は炎症反応の遷延、実質細胞の不規則な増生と形態異常など様々である。一方、神経線維腫症I型は頻度の高い遺伝疾患である。我々は神経線維腫症Ⅰ型の上皮剥離後に上皮欠損の遷延と実質の混濁を来した症例を経験した。原因遺伝子のNf1を実質細胞でノックアウト後に角膜上皮を欠損させるとヒト角膜と同様の所見を呈する動物モデルを作製しバイオイメージングによる病態解析を行った結果、強い混濁を起こす群と、コントロールと差がない群が存在することが解った。Nf1以外の別の因子の影響も考慮する必要が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

角膜実質混濁は高度の視機能低下を招き、生活の質を低下させ、就業の選択範囲を狭める。実質混濁の機序は炎症反応の遷延、実質細胞(ケラトサイト)の不規則な増生と形態異常など様々である。角膜感染や角膜外傷後、角膜を透明で滑らかなドーム状の形状を取り戻すための治療は視力回復のためには不可欠であるが、現時点では、強い混濁を残した瘢痕治癒をする患者が一定数存在する。神経線維腫症I型患者の角膜では上皮欠損が遷延すると、実質の強い混濁が起きることを経験しており、適切な治療のためには、病態の解明が必要である。今回、そのモデルマウスが作製できたことは、今後の治療法解明に1歩前進したと考えている。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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