研究課題/領域番号 |
20K09806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
山根 敬浩 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (30714448)
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研究分担者 |
目黒 明 横浜市立大学, 医学研究科, 特任教授 (60508802)
水木 信久 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90336579)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ベーチェット病 / ゲノムワイド関連解析 / HLA / 疾患感受性遺伝子 / SNP |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①日本人集団のGWASデータからHLAリスク因子(HLA-B*51、HLA-A*26)陰性の患者群および健常者群を抽出して、両群を対象としたGWASを実行し、HLAリスク因子陰性の患者と有意に相関を示す遺伝子を網羅的に検出する。その後、②新たな集団を対象に、「①」で得られた結果の再現性の検討を行い、本病の新規の疾患感受性遺伝子を同定する。さらに、③同定した遺伝情報をもとに、遺伝子の機能解析を行い、遺伝要因の介する本病の発症機序を検討する。
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研究成果の概要 |
ベーチェット病は複数の遺伝要因と環境要因が複合的に作用して発症する多因子疾患であり、ベーチェット病の主要な遺伝要因としてHLA-B*51とHLA-A*26が報告されている。一方、ベーチェット病の発症にはこれらHLAリスク因子以外の遺伝要因も関与していることが示唆されている。したがって本研究では、HLAリスク因子陰性のベーチェット病患者および健常者を対象にゲノムワイド関連解析を実行し、HLA領域外においてベーチェット病と有意な相関を示すSNPを複数同定した。機能解析の結果、同定したSNPのリスクアリルに起因する疾患感受性遺伝子の発現量の変動がベーチェット病の発症に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で同定された遺伝情報は、ベーチェット病の発症メカニズムのさらなる解明に大きく貢献すると考えられる。また、同定された遺伝情報は、ベーチェット病感受性遺伝子(分子)の機能を制御・抑制する分子標的薬の新規開発につながり、その臨床的意義は極めて大きいといえる。
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