研究課題/領域番号 |
20K09817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
松本 長太 近畿大学, 医学部, 教授 (70229558)
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研究分担者 |
野本 裕貴 近畿大学, 医学部, 講師 (50596806)
萱澤 朋泰 近畿大学, 医学部, 助教 (90550799)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 視野 / 緑内障 / スクリーニング / タブレット / 多点刺激 / 固視管理 / 視野異常 / 自己チェック / 視野検査 / 自己検診 |
研究開始時の研究の概要 |
緑内障は我が国の社会的失明の第一位原因疾患であり、40歳以上における有病率は5%を超える。一旦障害された視野の回復は困難であり早期発見、早期治療が管理上の要となっている。しかし、緑内障性視野障害は自覚に乏しく、病期が重度になるまで気づかれないため潜在患者は約90%にものぼると推定されている。さらに緑内障と診断されても無自覚であるため、治療に対するアドヒアランスの問題が指摘されている。今回我々は、タブレット端末を用い自分の視野異常を簡便に自覚させる新しい視野自己チェックツールを開発する。これにより従来困難であった緑内障潜在患者の早期発見、緑内障管理におけるアドヒアランスの向上を目指す。
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研究成果の概要 |
緑内障は我が国の社会的失明原因の第1位で40歳以上の有病率は5%を超える。障害された視野の回復は困難で早期診断、治療が管理上の要となる。緑内障性視野障害は自覚に乏しく潜在患者は約90%にのぼる。さらに治療に対するアドヒアランスも問題になる。我々はタブレット端末を用いた視野自己チェックツールを開発した。1-3個の視標を同時に呈示し異常部位を同定する手法、各4象限に1個ずつ計4個の検査視標を同時提示し視野異常の自覚を促す手法を作成した。緑内障41例を対象に検討し、感度94%,特異度94%の良好な結果を得た。さらに4点同時刺激法にて視野異常を自覚できない症例は49%から26.7%に減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は社会的失明原因の第一位であり自覚症状に乏しく潜在患者が約90%にものぼる。我々は、従来の高額な医療機器の視野計を用いず、安価で簡便なタブレット端末にて緑内障性視野異常を短時間に効率的に検出する手法を開発した。4点同時刺激法により普段は無自覚の視野異常を患者自身に確実に自覚させる新しい手法を開発した。本装置をスクリーニング現場、診療現場で用いることにより、効率的な緑内障の視野スクリーニングのみならず、緑内障治療へのアドヒアランス向上に寄与すると考えれる。
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