研究課題/領域番号 |
20K09822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
國方 彦志 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40361092)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 網膜神経保護治療 / カルパイン阻害薬 / 生体内イメージング / 網膜疾患 / 網膜細胞死 / 網膜疾患動物モデル / 網膜神経節細胞 / カルパイン |
研究開始時の研究の概要 |
加齢黄斑変性症・糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症などは、失明に至り得る難治性疾患として社会問題となっている。カルパインの活性化は、虚血、酸化ストレス、炎症、高血糖などによる網膜神経障害に関与することが網膜疾患動物モデルを用いた検討により明らかとなりつつあり、網膜疾患に対する治療標的となることが期待される。本研究では、ヒト網膜疾患におけるカルパイン活性化の関与を明らかにするために、申請者らの研究グループが開発・特許出願したカルパイン活性検出蛍光プローブを用いて、ヒト網膜疾患に応用可能なカルパイン活性化の生体内イメージングシステムを確立し、活性化カルパインを標的とした診断・評価・治療体系を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究ではカルパイン活性を検出可能な生体内イメージングを行い、カルパインを標的とした治療開発の可能性について、複数の網膜疾患動物モデルで評価を行った。網膜動脈閉塞症モデルでは、網膜虚血に伴い網膜内層のカルパイン活性化と網膜細胞死が生じることが明らかとなり、カルパインが網膜動脈閉塞症の治療ターゲットとして有望であることが示唆された。網膜動脈閉塞症は、カルパイン阻害薬による神経保護治療の治験が実施されており、その有用性を示唆する所見が得られた。また、ぶどう膜炎モデルでは、網膜内層で軽度であるがカルパイン活性化が生じていることが示唆され、TNF-αの誘導による網膜神経節細胞の障害が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜動脈閉塞症モデルでは、網膜内層のカルパイン活性化が生じることが明らかとなり、カルパインが網膜動脈閉塞症の治療ターゲットとして有望であることが示唆された。また、ぶどう膜炎モデルでも、網膜内層でカルパイン活性化が生じていることが示唆され、TNF-αの誘導による網膜神経節細胞の障害が示唆された。また、網膜血管内皮障害及び白血球浸潤の評価が可能となり、今後、カルパイン活性化との関連性を検討することが可能となった。これらの成果は、難治性網膜疾患の新たな治療開発に寄与することで、失明患者の減少やQOLの維持に貢献することが期待される。
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