研究課題/領域番号 |
20K09823
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩川 外史郎 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30638648)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エクソンスキッピング / 遺伝子治療 / ヒトiPS細胞 / RPE / ゲノム編集 / 遺伝性網膜変性症 / 網膜色素上皮 / ゲノム編集技術 |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝性網膜変性症(IRD)は原因遺伝子の変異により視細胞や網膜色素上皮(RPE)が変性し視力の低下につながると考えられているが根本的な治療法はほぼない。本研究では、デュシェンヌ型筋ジストロフィーでその有効性が示されているエクソンスキッピングが、IRDに対して有効であるかの評価基盤技術を開発し、標的遺伝子に対するエクソンスキッピングの評価を行う。具体的には、RPEで機能する遺伝子を標的とし、標的遺伝子の機能を喪失する変異株や標的エクソンがスキップしたヒトiPS細胞株を樹立する。RPEへ分化誘導後RPEの貪食能や標的遺伝子の生化学的な活性などを評価基準とし、エクソンスキッピングの有効性を検討する。
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研究成果の概要 |
視細胞や網膜色素上皮(RPE)が変性する遺伝性網膜変性症(IRD)に対する根本的な治療法の開発を目指し、本研究は候補標的遺伝子に対するエクソンスキッピングの有効性の評価を試みた。CRISPR/Cas9システムによりCHMやMYO7Aの機能を喪失するヒトiPS細胞変異株を樹立し、RPEへ分化させた後に、エクソンスキッピングを誘導し、その有効性を評価した。CHMの変異株では酸化ストレス条件下で貪食能の低下が認められたが、エクソンスキッピングにより一部機能の回復が認められるとともに、RAB38の局在の変化が見出された。今後MYO7Aにおけるエクソンスキッピングの有効性の評価が望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視細胞や網膜色素上皮(RPE)が変性する遺伝性網膜変性症(IRD)に対する根本的な治療法の開発を目指し、本研究は筋ジストロフィーで有効性が見出されているエクソンスキッピングの評価を試みた。ゲノム編集技術であるCRISPR/Cas9システムによりCHMやMYO7Aの機能を喪失するヒトiPS細胞変異株を樹立し、RPEへ分化させた後に、エクソンスキッピングを誘導した。CHMの変異によりRPEの機能低下が認められたが、エクソンスキッピングにより一部機能の回復が認められるとともに、RAB38の局在の変化が見出され、エクソンスキッピングの有効性が示唆された。研究成果は査読付き論文として発表した。
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