研究課題/領域番号 |
20K09825
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
堀田 喜裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90173608)
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研究分担者 |
岩泉 守哉 浜松医科大学, 医学部, 助教 (60444361)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 網膜ジストロフィー / 希少眼疾患 / 遺伝子診断 / 難治性未診断疾患 / 難治性未診断眼疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は未診断疾患イニシアチブ(IRUD)拠点病院ネットワークにより収集したわが国の眼科単独の難治性未診断患者に対して遺伝子診断を実施して確定診断を行い、新たな疾患概念を提唱し、その疾患の診断法を開発する事を目的とする。検査した症例から既報の原因遺伝子が検出された場合でもこれまでに報告されていない表現型を呈する症例から同定出来た際は疾患概念を再考してこれまでの診断法の改定を行う。本研究により難治性未診断眼疾患患者の確定診断を行い、臨床情報と遺伝情報を蓄積する事で同一の臨床症状を呈する患者に対して自然経過に伴う視機能予測や早期に必要な検査や治療が可能となり、患者のQOL向上が期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究は、わが国の難治性未診断眼疾患患者に対して遺伝子診断を行い、原因遺伝子を同定して新たな疾患概念を確立することを目的とする。 令和2年から4年に、1)CDK9は遺伝性網膜ジストロフィー(Inherited Retinal Dystrophy, IRD)を伴うCHARGE症候群類似の新しい多発奇形症候群の原因遺伝子の可能性が高いこと、2)NEK1 遺伝子変異による、全身疾患を伴わないIRDが存在すること、3)片親性ダイソミーによって発症したSRD5A3関連先天性グリコシル化異常症とRP1関連網膜色素変性を報告した。 令和5年度には、レーバー先天盲(Leber congenital amaurosis, LCA)/早期発症重症網膜ジストロフィー(Early onset severe retinal dystrophy, EOSRD)をWhole exome sequencing (WES)とWhole genome sequencing (WGS)によって解析した。病的バリアントを同定したRPGRIP1遺伝子関連網膜症7家系10例の検討によって、RPGRIP1遺伝子の日本人の高頻度変異が疑われる1339塩基の欠失を報告した。 本研究から、難治性未診断眼疾患患者の診断に次世代シークエンサーによる遺伝子解析は有効と考える。わが国でもIRDのパネル検査が保険収載されるが、難治性未診断IRDに対してはWESが有効であり、遺伝子の構造異常の場合はWGSによる解析が望ましい。まれではあるが、片親性ダイソミーのような複雑な遺伝子異常も含まれるので、特に小児期の遺伝性眼疾患の遺伝カウンセリングの場合は留意が必要と考える。
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