研究課題/領域番号 |
20K09826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩井 祥子 京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (00768905)
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研究分担者 |
池田 華子 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20372162)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | クリスタリン網膜症 / 疾患特異的iPS-RPE / シクロデキストリン / cyp4v2 / 疾患特異的iPS細胞 / 遊離コレステロール / 網膜色素変性 |
研究開始時の研究の概要 |
眼の難病であるクリスタリン網膜症は、進行性の遺伝性網膜変性疾患である。我々はこれまでに、クリスタリン網膜症患者からiPS細胞を樹立、RPEへと分化させ(iPS-RPE)、病態解明を行ってきた。患者由来iPS-RPEでは、遊離コレステロールの蓄積によって細胞の機能、形態異常が生じ、細胞死が起こる事を見出した。さらに遊離コレステロールを排泄する作用のある薬剤により、これらの異常が抑制されることを明らかにした。本研究では、細胞機能障害抑制作用および細胞内遊離コレステロール排泄作用のある薬剤のスクリーニング、最適化を行い、治療薬開発を進めることを目的とする。
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研究成果の概要 |
網膜色素変性は中途失明の主な原因の一つであり、その中でもクリスタリン網膜症は日本人に多い進行性の遺伝性網膜変性疾患である。本研究は、クリスタリン網膜症に対して、有効な治療薬開発を目的として行った。治療薬の候補は、疾患特異的iPS-RPEを用いたこれまでのわれわれの研究で明らかとなったが、薬剤の最適化が主な課題であった。これまでの研究で、薬剤への修飾、溶媒、添加剤、投与方法などの検討を繰り返し行い、動物を用いた点眼実験において網膜への到達量を上昇させる条件を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼の難病であるクリスタリン網膜症は、日本人に多い進行性の遺伝性網膜変性疾患であるが、その詳細は不明であり、病態との関連や治療法の開発が切望されている。われわれはこれまでに、治療薬候補薬剤を見出し、最適化条件を検討、動態試験を実施している。本研究によりクリスタリン網膜症に対する有効な治療薬を開発できれば、本疾患の画期的な失明予防治療薬となることが期待される。
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