研究課題/領域番号 |
20K09828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
石川 桂二郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (00795304)
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研究分担者 |
松永 直哉 (門田直哉) 九州大学, 薬学研究院, 教授 (10432915)
武田 篤信 九州大学, 医学研究院, 准教授 (40560313)
中尾 新太郎 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 客員研究員 (50583027)
村上 祐介 九州大学, 大学病院, 講師 (50634995)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 網膜症 / 糖尿病網膜症 / 網膜剥離 / 形質転換 / リポソーム / 増殖性硝子体網膜症 / 線維化 / 網膜 / 細胞増殖 / 増殖硝子体網膜症 / 細胞移植 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、増殖硝子体網膜症の診療で、抗VEGF療法や手術治療に抵抗性で視機能が温存できない症例が存在するが、治療抵抗例の主病態である眼内線維増殖に対しては有効な治療薬がない。これまで増殖性網膜硝子体疾患に伴う線維組織の網羅的な遺伝子発現解析を基盤とした病態解明研究に取り組み、細胞の形質転換が眼内線維増殖に必須のプロセスであり、ROCK阻害薬が効率的に形質転換を抑制する薬剤として有望であることを明らかにしている。本研究で、増殖性網膜硝子体疾患に対するROCK阻害薬の臨床応用に向けて、頻回投与を回避するためのドラッグデリバリーの開発と、細胞移植治療補助薬としての可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究において、ROCK阻害剤をリポソーム化した薬剤の薬効薬理作用の検討を異なる動物モデルを用いて行った。リポソーム化した製剤は眼内での停留性が、非リポソーム化製剤と比較して有意に向上していた。また、眼内線維増殖抑制効果の検討においては、リポソーム化製剤は少ない眼内投与回数で長期間効果が持続することを確認した。また、眼内の線維化を反映するバイオマーカーであるペリオスチンという分子の眼内発現についても、同様にリポソーム化製剤で有意に抑制できていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼内線維増殖に対する薬剤は、未だ臨床応用されておらず新規治療薬開発が望まれている。今回の研究成果により、眼内線維増殖抑制が期待されるROCK阻害薬の臨床応用に向けて、リポソーム化修飾することで、頻回の眼内注射を避けることができる可能性が示された。
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