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エピジェネティック制御機構による血管新生・瘢痕形成AMD病態の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 20K09831
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

平本 菜央  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (10609093)

研究分担者 向 敦史  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (00419152)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード加齢性黄斑変性症 / 網膜色素上皮細胞 / エピジェネティック制御 / 脈絡膜新生血管 / 加齢黄斑変性症 / 血管新生 / 管腔形成
研究開始時の研究の概要

現在主流の加齢黄斑変性(AMD)治療薬である抗VEGF薬の問題点である抵抗性の原因は線維性組織であることが指摘されていおり、この線維性組織が視力予後不良の原因にもなっている。また、血管誘導因子にはVEGFだけでなく、他の多くの血管新生因子が関与しており、これらに関しては抗VEGF薬単独での効果は期待できない。新規エピジェネッティック制御物質「OBP」は、網膜色素上皮細胞の線維化に対し極めて低濃度、投与量で有効性を示すと共に、炎症、線維化、血管新生、瘢痕化に係る複数の遺伝子に対し包括的に抑制効果を示すことを見出している。このOBPを以て抗VEGF薬を超える新規AMD治療技術の開発を目指す。

研究成果の概要

加齢性黄斑変性症(AMD)病態モデルである網膜色素上皮細胞(RPE)とマクロファージの共培養やRPEの線維化誘導により、多くの血管形成促進因子産生が増強された。これらの因子の多くはOBP801(OBP)により産生が抑制された。これよりOBPはAMDにおいてRPE変性を抑え、間接的に血管新生を抑制することが示唆された。一方で血管内皮細胞培養系を用いた実験では、OBPが血管内皮細胞に直接作用して細胞の増殖、遊走、管腔形成を阻害し、さらに一部の血管形成促進因子誘導管腔形成に対して、OBPは抗VEGF剤よりも強い抑制効果を示した。これらはOBPが既存薬剤を超える新規AMD治療薬となる可能性を示唆する。

研究成果の学術的意義や社会的意義

加齢黄斑変性(AMD)は近年著しく増加中の重篤な視力障碍を引き起こす疾患である。現在主流の治療法である抗VEGF治療はCNV抑制にはある程度効果を示すが、抵抗性患者の存在や視力予後因子である網膜組織の線維化には効果がない等、いくつかの問題点がある。本課題ではOBPが直接および間接的に血管形成を阻害することを明らかにした。一方、我々の以前の研究では、OBPがRPEの線維性変化に対し抑制効果を持つことが確認されている。これらのOBPの作用効果の検証結果を以って、線維性組織形成阻害効果およびCNV抑制効果を併せ持つ、今までにない強力かつ斬新なAMD治療薬の開発が大きく前進すると言える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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