研究課題/領域番号 |
20K09832
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
谷岡 秀敏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (90171834)
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研究分担者 |
外園 千恵 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30216585)
戸田 宗豊 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30550727)
上野 盛夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40426531)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | primary cilia / 一次繊毛 / 角膜内皮細胞 / 細胞周期 / 角膜内皮 / ヒト / サル / DSAEK / 培養細胞 / cilia / 角膜内皮疾患 / 機能 |
研究開始時の研究の概要 |
角膜内皮細胞に存在する一次繊毛(primary cilia:PC)の機能・存在意義は殆ど知れていない。本研究では、PCと角膜内皮疾患の種類と病変の進行度との関係、品質の異なる培養細胞におけるPCの存在が細胞の質の指標となり得るか、角膜内皮細胞における細胞周期とPCの関係、眼炎症とPC発現との関係、蛍光によるPCの可視化によりPCの運動性・形態変化を通して機能について解明する。 その結果、様々な角膜内皮疾患の理解の進展、角膜移植後の細胞の質を判定する指標の一つとなり治療の質の向上に寄与し、他の細胞でこれまでに知られている機能(メカノセンサー、アンテナ、水流を作る)の有無について明らかにする。
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研究実績の概要 |
眼炎症とprimary cilia発現との関係を解明;眼手術後や眼感染時には各種の炎症性サイト カインが増加することが知られている。炎症時の角膜内皮におけるprimary ciliaの発現変化を知るため、炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、IL-6)を作用させた培養細胞について、primary ciliaを認識する抗アセチル化αチューブリン抗体を用いた免疫染色行い、primary ciliaの存在割合およびその長さの変化について調べた。その結果、サイトカインの添加により、primary ciliaの濃度依存性伸長が認められた。 primary ciliaの可視化による運動性の解明:培養細胞上のprimary ciliaを未固定で横から観察するため、直径約0.5mmの白色ガラス棒を作製してこの上にヒト培養内皮細胞を生着させ観察した。その結果、培養細胞上のprimary ciliaを未固定で横から観察することは可能であり、primary ciliaは自動性は無いが、長い物では水流やブラウン運動での揺らぎは観察できた。本結果については、The New Orleans Ernest N. Morial Convention Center, New Orleans, La,で開催された、ARVO 2023 Annual Meeting, April 23, 2023,にて”Observation of Primary Cilia Movement in Corneal Endothelial Cells on the Glass Rod”の演題で発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
世界的なコロナウイルス蔓延の影響で、培養液および試薬の到着遅延のため、一時研究を中断したため、研究の進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
予定では本年度が最終年度であったが、来年度に研究期間を延長して残りの研究を実施する。また、予算として計上していたが、行えなかった海外学会での発表も来年度に実施する。並行して論文の投稿も進める。
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