研究課題/領域番号 |
20K09835
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
横田 陽匡 日本大学, 医学部, 准教授 (60431417)
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研究分担者 |
中神 啓徳 大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座教授 (20325369)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / プロレニン / ペプチドワクチン / 若年発症成人型糖尿病 / MODY / ブタ / MODY3 / db/db / 2型糖尿病 / オートタキシン / 遺伝子改変糖尿病ブタ / 若年発症型成人糖尿病 / 若年発症型糖尿病 / ワクチン / 遺伝子改変ブタ / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病は日本のみならず全世界でも増加傾向にあり、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症などが大きな問題となっています。そこで本研究ではマウスよりヒトにより近い臓器構造を持ち、糖尿病を発症する遺伝子改変糖尿病ブタに対して、我々が開発したプロレニンワクチンを接種して糖尿病に伴う重大な合併症を予防することができるかを検討する。もしワクチン治療が可能となれば、年に数回のワクチン接種によって上記の重大な合併症の発症を予防することができる。
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研究成果の概要 |
糖尿病網膜症の発症に関与する分子の1つであるプロレニンに対するペプチドワクチンを開発した。プロレニンペプチドワクチンを2型糖尿病モデルマウス(db/dbマウス)に接種することにより糖尿病網膜症の神経障害、炎症を抑制することを証明した。また糖尿病網膜症の創薬を加速化させるトランスレーショナルリサーチの促進のために、ヒトとサイズが近いブタを用いた糖尿病網膜症モデルの樹立に取り組んだ。若年発症成人型糖尿病タイプ3(MODY3)ブタの網膜病変を観察したところ、微小血管障害を確認した。本研究によって新しい治療法としてプロレニンペプチドワクチン、新しい実験モデルとしてのMODY3ブタを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は全世界で増加していて、糖尿病網膜症による中途失明は今後も重要な健康課題の1つである。糖尿病網膜症に対する治療法は、重症化した糖尿病網膜症に対する汎網膜光凝固、硝子体手術、抗VEGF療法が挙げられる。これらの治療法は機器の進歩、新規創薬により治療成績は向上してきているものの、治療効果に限界があることから、良好な視機能の維持のためには、糖尿病網膜症の発症を防ぐことが重要となる。ワクチン治療はその効果が持続すること、比較的安価であることから、毎日服用する必要がある内服薬に比べると、身体的、経済的負担が軽減できる。また糖尿病網膜症による中途失明を予防することは、国家財政の負担軽減にもなる。
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