研究課題/領域番号 |
20K09849
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
矢吹 雄一郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (30610357)
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研究分担者 |
北山 晋也 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (30714258)
足立 英子 横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (30747580)
前川 二郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (70244449)
小池 智之 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (80723345)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 線維化 / 炎症性サイトカイン / 組織学的解析 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は慢性リンパ浮腫の発症要因や増悪因子の一つとして慢性炎症が関与していると仮説を 立て, その検証を行っている. そして, 慢性リンパ浮腫患者のリンパ管は正常リンパ管と比較しアンジオテンシン受容体や一部の炎症性サイトカインに対する染色性に違いがあることを突き止めた. 本申請はこの点に関してさらに深く検証するものである. 具体的には, ①マウスを用いたリンパ浮腫モデルを作成し, ②レニン・アンジオテンシン(RAS)系や炎症性サイトカインに関連した分子標的薬や受容体遮断薬の薬理効果の差異を検証する. また, ③ヒト検体においても同様の免疫組織学的解析を行う。これらにより新たな診断分類法を模索する.
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研究成果の概要 |
本研究で作成したリンパ浮腫モデルマウスの後肢は、術後2週間においてリンパ液のうっ滞を認めた。健常な後肢皮膚皮下組織厚は約0.59mmであったのに対し、リンパ浮腫モデルマウスのそれは約0.720mmであった。免疫組織学的解析ではII型アンジオテンシンII受容体の染色性が真皮、間質などを中心に上昇していた。また、本研究ではリンパ機能評価方法の標準化、規格化を目的として、リンパシンチグラフィの撮影条件を最適化するための定量的解析を行った。また、最適と考えられた撮影条件で重症度を分類した症例においてリンパ管静脈吻合術術後吻合部開存率の経時的変化を比較検討した。これらの成果は国内専門学会で口演発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究でリンパ浮腫患者の皮下集合リンパ管においてアンジオテンシンII TypeII受容体の染色性が正常と比較し上昇していたことを報告した。今回、作成したリンパ浮腫モデルマウスにおいてもヒト検体と同様の結果を得た。以上より、このモデルマウスはヒトにおけるリンパ浮腫発症と同様の組織学的変化を来している可能性がある。今後これらを用いて基礎医学的解析が進むことが期待される。さらに、本研究ではリンパシンチグラフィの最適な撮影条件を検討した。今後はこの検討を重ねることにより、リンパ機能評価法の標準化につながるものと期待される。
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