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ヒト脂肪組織マトリックス微小細片の製造法の最適化、特性解析および再生医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K09870
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

吉里 勝利  自治医科大学, 医学部, 客員教授 (20095516)

研究分担者 吉村 浩太郎  自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード微小細片化組織 / ヒト脂肪組織 / マトリックス微小細片 / 難治性潰瘍 / 再生医療
研究開始時の研究の概要

脂肪組織中でASCやAEPCなどの有用細胞は組織内の毛細血管網や特に結合組織(マトリックス)内に多く存在している。有効な治療ツールとして、不要な脂肪細胞を除去し有用細胞を高密度に含む注入材(ヒト脂肪組織マトリックス微小細片)が注目されている。本研究では、難治性潰瘍などの病的組織の機能を回復させる目的で、①ヒト脂肪組織を注射針で投与可能な形態へ微小細片化するための製造法とそのためのデバイスの開発および最適化、②1で製造したヒト脂肪組織マトリックス微小細片の機能特性解析、③ヒト脂肪組織マトリックス微小細片の疾患モデル動物を使った前臨床研究による安全性と有効性の検証、を行う。

研究成果の概要

ヒト脂肪組織から不要な脂肪細胞を取り除き、細胞外マトリックスおよび脂肪由来幹細胞(ASC)などの有用細胞が濃縮された微小細片化組織を効率よく作製する目的で、脂肪組織を微小細片化するための細断デバイスを試作した。手術で余剰となったヒト脂肪組織からデバイスを用いて微小細片化ヒト脂肪組織を調製し、細断組織の評価を行った。カッターの仕様の改良および細断ステップの最適化を行うことで、有用細胞にダメージを与えることなく効果的に脂肪組織を細断できる条件を検討した。オリフィスカッターを用いることで脂肪細胞が完全に除去、またはある程度除去され、かつ有用細胞が生きたまま濃縮された組織を得ることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂肪組織中には脂肪幹細胞(ASC)や脂肪由来血管内皮前駆細胞(AEPC)など再生医療に有用な細胞群が含まれており、組織移植や細胞移植による治療効果が期待されている。脂肪組織の体積の大半は脂肪細胞が占め、ASCやAEPCなどの有用細胞は組織内の毛細血管網や特に結合組織(マトリックス)内に多く存在している。脂肪組織から不要な脂肪細胞を取り除き、有用な細胞が濃縮された注射可能な微小断片を作製し治療に用いることで、組織の賦活化、肥沃化、抗炎症など組織の機能回復をより効果的に行えることができ、応用範囲が広がることが期待される。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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