研究課題/領域番号 |
20K09873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
樫村 勉 日本大学, 医学部, 准教授 (20570740)
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研究分担者 |
副島 一孝 日本大学, 医学部, 教授 (00246589)
中村 一博 日本大学, 医学部, 助教 (10338832)
宇山 一朗 藤田医科大学, 医学部, 教授 (60193950)
奥本 隆行 藤田医科大学, 医学部, 教授 (70308857)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ロボット / 血管吻合 / 皮弁 / 縫合 / TORS / マイクロサージャリー / ロボット支援手術 / 手術支援ロボット / 再建外科 / 形成外科 / ダビンチ / da vinci / ロボット手術 / 頭頸部再建 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、外科領域では従来の手術をより低侵襲で行うことを可能とするロボット支援手術の導入が進んでいる。マイクロサージャリーは、顕微鏡下に微細な操作を行う手術であり、血管吻合を伴う肝移植や遊離組織移植による頭頸部再建などで行われている。ロボット支援手術の技術は、手術視野を拡大し繊細な手術操作を行うことを可能とするものであり、当該領域への応用が期待できるが、その検討は不十分である。 本研究では、生体のブタでの血管吻合と日本人の屍体での頭頸部再建および肝動脈再建を行うことで手術支援ロボットの応用の可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
手術支援ロボットは、拡大された立体視野の下で手ブレ補正とモーションスケールにより操作の精密度を調整しながら狭い術野での繊細な手術手技を可能とする医療機器である。幅広い診療科で使用されているが、形成外科領域では導入が遅れているのが現状である。われわれは、形成外科領域の新しい皮弁の挙上、頭頸部再建における口腔内への皮弁の縫合とマイクロサージャリーに着目し、da Vinci(Intuitive surgical社)の応用について検討した。いずれの手術手技も手術支援ロボットの特徴を活用することが可能であり、従来の手術術式に革新をもたらし得るものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において検討した手術支援ロボットによるマイクロサージャリーを用いる遊離皮弁移植は、以下の学術的社会的な意義を持つと考えられた。皮弁の挙上については、従来は不可能であった腹腔内などからのアプローチによって合併症を予防する術式が実現し得る。皮弁の縫合については、腫瘍切除時の下顎骨離断の回避できるなど再建前の切除術式から低侵襲な術式を可能にし得る。マイクロサージャリーについては、術者の負担を軽減するとともに手技の習得を容易にし得る。これらの手術支援ロボットを用いた新しい手術手技は、患者ならびに医療者にとって利益をもたらし得ることが示唆され、普及にむけた基礎データの収集を行った。
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