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細胞外微小環境の制御による次世代のリンパ節移植術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09874
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

古川 洋志  愛知医科大学, 医学部, 教授 (00399924)

研究分担者 田中 真美 (茂利真美)  愛知医科大学, 医学部, 助教 (00634156)
石川 早紀  愛知医科大学, 医学部, 助教 (20768915)
有沢 宏貴  愛知医科大学, 医学部, 助教 (50850707)
安村 恒央  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60436607)
渡辺 秀人  愛知医科大学, 分子医科学研究所, 教授 (90240514)
梅本 泰孝  愛知医科大学, 医学部, 講師 (90465526)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードリンパ節移植術 / リンパ節移植 / 細胞外基質 / リンパ浮腫 / マウス / ヒアルロン酸 / バーシカン / リンパ節培養
研究開始時の研究の概要

癌の治療後のリンパ浮腫は、患者の皆様の生活の質に大きな影響を及ぼします。癌の手術で失われるのは、鼠径や腋窩のリンパ節であり、リンパ節がこの部位に再生すれば、リンパ浮腫の改善がみこめると思われる。現在、国内外の一部の形成外科の施設では血管付きのリンパ節移植術が行われているが、リンパ節に流入する血管とリンパ管をつなげなくてはならず、大変高度な手術であり、一般的にはなっていない。患者さんの負担になりにくい、そして広く癌患者さんの癌治療後に行われる手術として広まるために、血管吻合やリンパ管吻合を行わなくても生着し、リンパの循環に寄与するリンパ節移植術を開発するのが本研究の概要である。

研究成果の概要

血管吻合の不要なリンパ節移植の開発を、ラットのリンパ節移植モデルを作成し移植後4週間で、リンパ流の再開通と移植リンパ節の病理組織学的検討を行った。移植リンパ節の63%にリンパ流の再開通を認め、63%にリンパ節の構造を認めた。他は変性や壊死を認めた。成績向上を目指して、リンパ節を破砕して懸濁液として移植する試み(マイクログラフト法)、懸濁液のゲル化(コラーゲンとフィブリン)や、人工真皮併用による移植方法へ研究を進めた。セルブロック法での懸濁液の観察は、細胞塊が観察されたが、ゲル化し移植した結果は移植組織の同定が困難であった。人工真皮併用では移植した人工真皮とその内部にリンパ節の細胞を確認できた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来のリンパ節移植術では、リンパ節の構造の温存を優先して、細胞の生着やリンパ管新生のポテンシャルを後回しにしているのではと考えた。そこで臨床で既に使用されている組織破砕器を用いて、リンパ節の構造を一旦破砕して移植するマイクログラフト法を検証することとした。細胞外微小環境の制御としてコラーゲンゲルとフィブリンゲルを用いて、破砕された組織の足場として破砕リンパ節と共に移植した。移植には成功しなかったが、人工真皮では組織の定着を認めた。リンパ節などの小器官は、マイクログラフト法により、血管吻合を要しない次世代の移植へと進むと思われる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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