研究課題/領域番号 |
20K09890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
向井 悟 東亜大学, その他の研究科, 准教授 (90467887)
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研究分担者 |
自見 英治郎 九州大学, 歯学研究院, 教授 (40276598)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 閉経後肥満 / 炎症 / RANKL / NIK / エストロゲン / 脂質代謝 / 肥満 / 糖代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
閉経後の女性は、骨密度の低下による骨折リスクや体重の増加による糖尿病や心血管障害のほか、乳がんなど女性特有のがんの発症リスクが上がることが報告されている。NF-kB inducing kinase(NIK)の遺伝的機能欠失型変異マウスは骨吸収が抑制されて大理石骨病を呈することから、NIKの阻害剤が新たな骨粗鬆症の治療薬になる可能性がある。確かに、新規NIKの阻害剤を卵巣摘出マウスに投与すると、骨量の減少、内臓脂肪の増加による体重増加も抑制された。本研究では、エストロゲン欠乏による骨量減少と体重増加に、NIKが『共通制御分子』であることを想定し、その分子制御機構を明らかにする。
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研究成果の概要 |
閉経後女性における肥満の発症基盤を明らかにすることを目的として、我々はサイトカインであるRANKLに着目した。まず、RANKLは骨髄細胞において、非古典的NFκ-B経路を介してTnfaの発現を誘導した。さらに卵巣摘出したaly/aly マウスを高脂肪高ショ糖食を与えたとき、血中RANKL濃度が上昇していても、肝臓脂質蓄積と脂肪細胞の肥大化は抑制されていた。一方で卵巣摘出した野生型肥満マウスでは、血中RANKL濃度の上昇、肝臓脂質蓄積並びに脂肪細胞の肥大化が観察された。すなわち、非古典的NFκ-B経路が血清RANKLの濃度上昇に伴って活性化されることが閉経後肥満を誘発していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉経後、女性は代謝異常(メタボリックシンドローム)のリスクを増加させる肥満になりやすい。しかしながら、閉経後に誘発される脂質蓄積のメカニズムについて詳細に明らかにはされていない。我々は、NIKを病態発症のキー分子と想定し、サイトカインRANKLに着目して閉経後肥満の発症機構の一端を明らかにした。この成果は、骨粗鬆症やメタボリックシンドロームの発症機序を明らかにしたという学術的な意義を持つ。さらに、上記疾患の予防や治療における創薬へ向けた基盤となる知見である。
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