研究課題/領域番号 |
20K09910
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田中 昭彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (70615799)
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研究分担者 |
森山 雅文 九州大学, 歯学研究院, 助教 (20452774)
杉浦 剛 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (40322292)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / リキッドバイオプシー / エキソソーム / miRNA / エクソソーム / mRNA / 液性因子 / サイトカイン / 可溶性分子 / 新規診断法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、簡便に採取可能な唾液を用いた非侵襲性、高感度、かつ再現性のある検査法が確立しシェーグレン症候群(SS)の新たなモニタリングシステムを目指す。 唾液中のサイトカインをはじめとする可溶性分子を測定し、簡便に繰り返し測定可能なの新たな検査法は診断のみならず継時的に行うことで病態把握に有用な検査法となり、歯科だけでなく医科を含めた幅広い臨床応用が期待できる。
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研究成果の概要 |
シェーグレン症候群 (SS) は腺組織の破壊により涙液や唾液の産生低下を来たす自己免疫疾患である。SSの診断は血液検査のみでは診断精度が低く、複数の検査を組み合わせ確定診断としているが生検などの侵襲的な検査が含まれている。生検は診断能は高いが、繰り返し定期的に行うことが難しいため高感度のバイオマーカーを用いた非侵襲的かつ簡便な検査法の確立が課題と考えた。そこで、検体として唾液に着目して本研究を行った。 結果、唾液中から新たなバイオマーカーを同定し、SS患者と健常者間での有意差を認めた。唾液の採取は非侵襲的で繰り返し簡便に可能であり、新たな検査対象として十分に有用であると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シェーグレン症候群(SS)の新たな検査方法として、唾液量が減少していても簡便に繰り返し採取可能なうがい液から抽出したエキソソーム由来のmiRNAに着目。12のmiRNAを候補とし2つのmiRNAの発現率に、対照群と比べて SS 群で有意な増加を認めた。その2つのmiRNAを組み合わせた回帰式で、診断のための「インデックス」を算出(ロジスティック回帰分析により)、ROC曲線にて求めたカットオフ値(0.43)を指標にしたところ、感度: 91.7%、特異度:83.3%、陽性的中率:84.6%、陰性的中率:90.9%と、高い診断力を有し、抗SS-A/B抗体等と比較しても同等の診断能があると考えている。
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