研究課題/領域番号 |
20K09911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
今井 優樹 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30440936)
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研究分担者 |
志馬 寛明 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70372133)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 補体 / 口腔癌 |
研究開始時の研究の概要 |
癌微小環境で生じた補体系タンパクのC3aやC5aが、C3aRおよびC5aRを介してTregを誘導し、抗腫瘍免疫を抑制することが、マウスモデルで明らかにされたが、Tregに対してC3aRおよびC5aRがどのように作用するかは明らかになっていない。それ故本研究では、ヒト口腔癌において、C3aRおよびC5aRがどのようにTregを活性化し、抗腫瘍免疫を抑制しているのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
近年、C5aR が FOXP3+制御性T細胞 (Treg) を介して抗腫瘍免疫を抑制することが示されている。しかしながら、腫瘍微小環境でTregを活性化するC5aRの役割は、未だ明らかにされていない。 そこで、ヒト頭頸部癌患者および健常人組織に浸潤したリンパ球における C5aRの細胞特異的発現を公開されているscRNA-seqデータを用いて検討した。C5AR1の発現は、HNSCC浸潤TregはC5aRを発現は検出できなかったが、単球/樹状細胞 (DC) クラスターで高発現していた。 これらのデータは、C5aR がTregを間接的に活性化するが、直接的に活性化しないことを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗腫瘍免疫応答の抑制に中心的な働きを担うTregに対してC5aRがどのように作用するかは未だに明らかでない。また、これらの報告はマウスモデルのみで、ヒトの腫瘍浸潤リンパ球を用いたC5aRの検討は皆無であり、それをヒトで明らかにした意義は大きいと考える。さらなる研究は必要だが、本研究により、C5aRの阻害剤は新たな癌治療薬となる可能性が示された。その上、免疫チェックポイント阻害剤とは作用点が異なるため、併用することで相乗効果が期待できる。さらに、口腔癌のみならず、口腔癌以外の難治癌にも応用の可能性があり、次世代の新しい癌治療薬として期待される。
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