研究課題/領域番号 |
20K09930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
吉田 康夫 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (10315096)
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研究分担者 |
加藤 悦子 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (00355752)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 歯周病 / 歯科 / 抗菌薬 / Porphyromonas gingivalis / 薬物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、P. gingivalisの代謝酵素を不活化することによって、同菌に特異的に作用する抗菌薬の開発を試みる。具体的には、①ターゲットタンパク質を特異的に阻害する化合物のスクリーニング(製薬企業提供および農研機構所有フッ化物ライブラリーの利用)と②スクリーニングされた候補化合物の臨床応用への検討 (P. gingivalisに対する抗菌効果の検討、他の口腔細菌に対する効果の検討、ヒト細胞への毒性の検討、X線結晶構造解析法を用いた必須タンパク質に対する結合部位の検討)を行い、臨床応用を前提として研究を遂行する。
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研究成果の概要 |
創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BIND)および東洋大学食環境科学部の支援のもと、歯周病原細菌の増殖に必須な酵素に着目し、その酵素阻害化合物の探索を2種類のライブラリー(企業ライブラリーとフッ化物ライブラリー)を用いて、候補化合物を得た。複数の酵素阻害化合物に対して、歯周病原細菌および口腔レンサ球菌に対する成育抑制効果を検討した。また、精製酵素を用いて生化学的検討を行った結果、企業ライブラリーから候補化合物として適する一つの候補化合物が得られた。また、フッ化物ライブラリーより複数の低分子候補化合物が得られた。これらの結果は、歯周病原細菌特異的薬物の開発に大きく寄与するものと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科内科という言葉が使用されて久しい。歯の切削と充填、抜歯や補綴などを行わない内科的治療は理想的であるが、検査法の確立と治療薬の開発とが不可欠である。一般開業医院においてもリアルタイムPCR法を用いた歯周病細菌の検査法が可能になり、診断法は開発されてきたが、歯周病細菌に特異的に作用する抗菌薬は皆無である。本研究では、歯周病原細菌を不活化する薬物を開発し、歯周病の新規予防法や治療法を提起する。
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