研究課題
基盤研究(C)
歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisは付着因子であるMfa1線毛をもつ。これまで我々は、mfa1にはmfa70及びmfa53という2つの遺伝子型が存在することを明らかにしてきた。さらに、当講座が保有する84株のストックの中で、線毛型の不明な12株を発見した。そこで本研究では、この12株の遺伝子型解析を進めるとともに、線毛の先端因子の機能を解明することを目的とした。本研究により、mfa型の分類法が確立されれば、歯周病の症状や重症度との関連性を調査するような臨床研究への発展が期待できる。また、先端因子の働きを阻害することを目的とした新しい創薬開発に繋がる。
歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisの Mfa1線毛は、Mfa1、Mfa3、Mfa4及びMfa5タンパク質により構成され、主要成分をコードするmfa1には2つの遺伝子型mfa170及びmfa153が存在する。本研究により、mfa170は抗原性の異なる主要な遺伝子型であるmfa170Aとmfa170Bに分けられることが示された。P. gingivalis株によってはmfa5類似遺伝子をmfaクタスター上にタンデムに保有する株が存在する(mfa5-1及びmfa5-2)。本研究により、Mfa5-2が新規のMfa1線毛タンパク質であることが明らかになった。
本研究により、新しいmfa1型の分類法が確立されれば、歯周病の症状や重症度との関連性を調査するような臨床研究への発展が期待できる。また、線毛タンパク質と考えられるMfa5-2の働きを阻害することを目的とした新しい創薬開発に繋がる。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 1件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)
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