研究課題/領域番号 |
20K09940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
北川 雅恵 広島大学, 医系科学研究科(歯), 研究員 (10403627)
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研究分担者 |
栗原 英見 広島大学, 医系科学研究科(歯), 名誉教授 (40161765)
宮内 睦美 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (50169265)
長嶺 憲太郎 広島国際大学, 健康科学部, 教授 (80412352)
應原 一久 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (80550425)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | cnm遺伝子 / LAMP法 / 迅速検査 / 唾液 / 全身疾患 / 口腔内細菌 / 迅速検出 / Streprococcus mutans / Porphyromonas gingivalis / fimA / 口腔検査 / cnm / 口腔細菌遺伝子 / 迅速検出法 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、cnm+S. mutansが、脳内微小出血や心疾患などの発症や増悪に関係することが注目されている。cnm+S. mutansを簡単・迅速に検査することは、感染者の除菌や感染防止が可能となり、全身疾患のリスク低減に大変有用である。 本研究では、採取で侵襲性の低い唾液を用いた検査としてcnm+S. mutans遺伝子を検出するLAMP法よる迅速検出法を、さらに、血液での検査を確立するため、cnm+S. mutansの血清抗体価による検出法を構築し、in vitro、in vivoおよび患者検体を用いて臨床検査として応用するための検討を行う。
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研究成果の概要 |
一般歯科で全身疾患に関連する口腔内細菌の検出を可能にすることを目的に、まず脳内微小出血の関連で注目されているcnm遺伝子陽性Streptococcus mutans(cnm+S.mutans)を唾液から迅速簡便な検出をLAMP法を用いて試み、採取から2日でcnm遺伝子を検出可能とした。本方法での臨床検体の保菌率は20%程度であった。動物実験では高血圧ラットモデルにcnm+S.mutansを感染させ、コントロールより血管の拡張が多いことを示した。745名のアンケートによる2親等までの家族歴との相関ではχ2検定でP値1%以下となりcnm+S.mutans保菌と脳血管疾患の家族歴に相関を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
う蝕原因菌や歯周病原細菌が全身疾患と関係することが明らかとされ、患者が保菌する菌種が注目されている。一方で歯科医療において菌種を同定する検査を行うには、設備、費用、技術面において困難な点が多い。本研究ではこれまで扱いにくいとされた唾液を用い、できるだけ容易に検出を行うためLAMP法によって遺伝子を増幅することを試み、cnm遺伝子陽性Streptococcus mutansを唾液から上記方法で検出を可能にした。このことは、歯科における新しい治療の可能性を示しているだけでなく、今後、全身疾患と関連する菌種の検出を増やすことで、医科歯科連携による全身疾患の予防や治療にも貢献できる。
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