研究課題/領域番号 |
20K09953
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
朝日 陽子 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50456943)
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研究分担者 |
三浦 治郎 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (70437383)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | バイオフィルム / 根面う蝕 / 細菌叢 / 機能 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会を迎え深刻な問題となっている根面う蝕に対しては,効果的な予防・制御法が切望されている。本研究では,初期根面う蝕に着目し,う蝕病変部の細菌叢を網羅的に遺伝子解析することで,根面う蝕の発症に関連する細菌叢および病原性を明らかにし,根面う蝕の発症初期における新規検出法を検討する。そして,得られる結果をもとに,初期根面う蝕病変を模するin situバイオフィルムモデルを用いて,初期根面う蝕に対する効果的な化学的制御法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
根面う蝕病変よりバイオフィルムを採取し,根面う蝕に関連するバイオフィルム細菌の機能について検討を行った。その結果,健全な露出根面に形成されたバイオフィルムとは異なる機能を有する可能性が示された。 一方,亜鉛ガラス含有グラスアイオノマーセメントがバイオフィルムに及ぼす影響を検討した結果,Actinomyces naeslundiiの生菌数およびバイオフィルムの厚みがコントロール群と比較し減少すること,また遺伝子の発現が変化することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の保有歯数が増加し,加齢や歯周病による歯肉退縮に伴う根面う蝕の急増が歯科において深刻な問題となっており,根面う蝕に対する効果的な予防・制御法が切望されている。本研究により,根面う蝕病変部によりバイオフィルム細菌叢の機能が変化する可能性が示された。得られた結果は,根面う蝕の病態解明や新たな抑制法の開発の一助となりうる。
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