研究課題/領域番号 |
20K09958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
讃井 彰一 九州大学, 大学病院, 講師 (70507780)
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研究分担者 |
福田 隆男 九州大学, 大学病院, 講師 (80507781)
武富 孝治 久留米大学, 医学部, 准教授 (10553290)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アメロジェニン / テプレノン / GRP78 / amelogenin / tissue regeneration |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はアメロジェニン・GRP78複合体が免疫応答や創傷治癒等に与える影響、およびそこに至るまでの分子メカニズムを解明するため、複合体の構造解析により複合体の核内移行の機序や生理的機能を解明することと、またGRP78を誘導するテプレノンにより、人為的にこの複合体の活性増強が可能かを検証することを目的としている。これらの結果をもって、テプレノンとアメロジェニンの複合投与による新しい歯周組織再生療法を開発すると共に、歯髄の再生に応用可能か否かについて研究の展開を図る。
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研究実績の概要 |
アメロジェニン・GRP78複合体がどのような構造で核内に移行し、どのシグナル伝達経路を介して免疫抑制と創傷治癒を促進するのかは依然不明である。本研究はアメロジェニン・GRP78複合体が免疫応答や創傷治癒等に与える影響、およびそこに至るまでの分子メカニズムを解明するため、複合体の構造解析により複合体の核内移行の機序や生理的機能を解明することと、またGRP78を誘導するテプレノンにより、人為的にこの複合体の活性増強が可能かを検証することを目的としている。これらの結果をもって、テプレノンとアメロジェニンの複合投与による新しい歯周組織再生療法を開発すると共に、歯髄の再生に応用可能か否かについて研究の展開を図る。 アメロジェニンが免疫抑制剤となり得るか否かを検討するため、Balb/cマウスからC57BL/6マウスへの皮膚移植における拒絶反応の解析を行なった。皮膚の採取(ドナーマウス)において腹腔麻酔し、バリカン・除毛クリームで胸部の腹背側を剃毛し、ハサミでマウスの胸部腹背側の皮膚全層を1x1cm2正方形状に切除。シャーレに生理食塩水を浸したガーゼ上に置き保存した。皮膚の移植(レシピエントマウス)においては、腹腔麻酔し、バリカン・除毛クリームで胸部の腹背側を剃毛。ハサミでマウスの胸部腹背側の皮膚全層を1x1cm2正方形状に切除。ドナー皮膚移植片にアメロジェニン(20マイクログラム分)またはPBSを塗布し、レシピエントの需要部に置き、皮膚移植片を縫合しない。その結果、アメロジェニンの初期塗布だけで対照群と比較して拒絶が延長する傾向が観察された。また、移植片壊死面積スコアに関しても有意に壊死面積の減少が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Balb/cマウスからC57BL/6マウスへの皮膚移植における拒絶反応の解析を行なったところ、移植片におけるアメロジェニンの初期塗布だけで対照群(PBS)と比較して拒絶が延長する傾向があるという画期的な現象を確認したが、COVID-19の影響で実験計画に支障が出たためやや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
移植片におけるアメロジェニンの初期塗布だけで対照群(PBS)と比較して拒絶が延長する原因を探索するために、以下の実験を行なう予定である。① HE染色:皮膚移植10日後の移植片の組織学的変化、細胞浸潤やアポトーシスの有無を確認する。② 混合リンパ球反応(MLR):T細胞の活性化を確認するために、移植後アメロジェニンを投与した群のドナーマウスから脾細胞を採取し、ドナーマウスの脾細胞と共培養する。CD4およびCD8陽性T細胞の変化を検討する。③ フローサイトメトリーによる解析:移植されたマウスの末梢血を採取し、フローサイトメーターを用いて、T細胞表面抗原を解析する。Th1/Th2バランスなどの炎症反応を制御する調節性T細胞(T-reg)をその特異的な転写因子(Foxp3)をマーカーとして判別し、その比率を評価する。また、同種骨髄移植に関しても同様の投与法で検討する予定である。
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