研究課題/領域番号 |
20K09973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三浦 治郎 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (70437383)
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研究分担者 |
北條 裕信 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00209214)
清水 真人 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70380277)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖化 / 異栄養性石灰化 / 加齢 / 老化 / コラーゲン / 血管障害 / 歯髄 / 糖化最終産物 / 歯髄細胞 / 象牙質 / 糖尿病 / 石灰化 / 細胞障害 |
研究開始時の研究の概要 |
歯髄細胞およびラットを用いた研究で、糖化コラーゲンを用いた培地および高血糖状態のラットにおいて、培地内および歯髄内の基質周囲において石灰化が顕著に起こる現象を確認している。これは、細胞周囲に存在する基質に糖化修飾を加え環境を変えることで、石灰化現象を誘導できる可能性を示唆しており糖化技術を石灰化誘導法に結びつけようという研究は世界的にも前例がない。本研究では、糖化修飾が石灰化へどのような影響を与えているかを多面的に解明し、②糖化ストレスに起因した石灰化を制御することで、必要な部位に石灰化を誘導できることを実証し、基質の糖化に関連した石灰化誘導法による次世代歯科治療法を提案することにある。
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研究成果の概要 |
2型糖尿病モデルラットでは、9週齢以降に歯髄内に石灰化物の形成を認め、同時に歯髄内にAGEsの沈着を認めることから歯髄内石灰化に糖化が関与してことが考えられる。また炎症や低酸素を示す蛋白質の発現および細胞の状態から、歯髄内の血管障害に起因した血流障害の結果、酸素の供給不足から低酸素状態が起こり、歯髄内において細胞がダメージを受けることによる異栄養性石灰化が促がされる可能性が示唆された。これらは重度糖尿病患者における全身の異所性の石灰化と関連がある可能性があり今後より深く研究を進めていく方針である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重度糖尿病に罹患すると異所性の石灰化により様々な障害が発生する。これらの発症メカニズムはまだ詳細には分かっておらず、歯科においても糖尿病患者の歯髄内に石灰化物が認められ、原因不明の歯痛が起こるとされるという報告もある。本研究では、糖尿病の主症状の一つである微小血管障害が歯髄内の血流を悪化させることで細胞が低酸素状態によるダメージを受けて異栄養状態におちいり石灰化が起こっていると言うことが分かった。また歯髄内に出来る石灰化物が象牙質に近い組成であると言うことから、老化とともに起きる象牙質の肥厚とも関連があると言うことが示唆された。
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