研究課題/領域番号 |
20K09983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
高垣 智博 朝日大学, 歯学部, 准教授 (60516300)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | UV -LED / 光照射器 / UV-LED / 可逆性接着 / 接着 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らの研究により開発された、光分解性PRX架橋剤を用いることで、可視光照射にて硬化し、紫外光照射で分解するレジン硬化体を作製する技術を応用し、着脱が可能な新規接着性レジンセメントの基礎技術を開発するまた、本研究においては、光分解のためのUV-LED光照射器の検討が不可欠である。臨床応用を進めるためより安全な波長域のUV-LED光照射器を開発するために、皮膚科などで医療機器としてすでに応用されているUVA領域(波長315-400nm)における波長の異なる紫外光LED照射装置を使用し、各波長域の照射光が物性の変化に及ぼす影響を検討する。
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研究成果の概要 |
臨床においては、光分解のためのより安全な波長域のUV-LED光照射器を用いる必要がある。 試作UV-LEDを用いて、電源装置や遮蔽環境下での光照射が可能な実験用の照射装置の確立を試みた。具体的には 265,285,300,340nmの波長を持ったLEDを試作し、光源からの距離における照度計測を実施した。また、UV-LED装置の他用途への 応用の検討として、歯質漂白剤との併用や、歯冠修復材料表面のコンタミネーションの除去などの検討を加えた。現在の試作型UV-LED光照射器の LED素子をベースにして口腔内で応用した際にも十分な光量を確保できる照射装置のデザインを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来歯科では用いられてこなかったUV領域のLEDを用いた光照射器を開発することにより、接着性レジンセメントの硬化反応に可逆性を付与することを目的としている。安全かつ高出力な紫外光LED照射器は現在臨床応用されておらず、他にも安全かつ効率の高いホワイトニングや、歯冠修復材料の表面のコンタミンネーションの除去への応用も期待される。これらの技術が確立されることで、歯科の臨床におけるさまざまな問題解決が可能であると考えられる。
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